日曜の朝はGUZZI、再び

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2019年 03月 19日

お伽噺

おはなし。

 確かに彼は私に似ていた。身長は私の方が僅かに高いように思えたが、標準より肉付きが良く若い頃に激しいスポーツをやっていたことも想像できた。年齢は後から聞いて私より3つほど若い50代半ばであることを知った。顔は少しも似てはいなかった、極端なことを言えば縄文顔の私と弥生顔の彼である。ところが茶色のハーネスブーツの私に黒いエンジニアブーツの彼、ジーンズに黒い革ジャン、Wブレストの彼にスタンドカラーの私。縁無し眼鏡の私と黒いセルフレームの彼。同じく白いジェットヘルメット、そして赤いバイク。20m離れて眺めたら鏡写しのようだろう。
 850ccのクラシックないでたちの大きなVツイン、私のアメリカ向けのEldoradoに彼のヨーロッパ向けの850GT共に赤いバイクだった。
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 梅雨入りまでまだ僅かに早い初夏のさわやかな空気の中を私はバイクを走らせていた。早朝に都内を出て高速を使ってとりあえず北関東の手前まで、信号で止められることが多い都内をバイパスするためにあまり好きではない高速を走ってきた。高速を降りてすぐに目に付いたコンビニエンス・ストアで玉子サンドと缶コーヒーを買って朝食にした、ツーリングの朝はこんな感じで軽く済ませてしまう。上手く仕事の都合が付いたので週末を絡めて2泊3日の南東北を走るつもりだ。宿どころか行き先すら決めていないけれど、このまま国道を逸れた県道を繋いで適当に北上して行けば気に入ったところも出てくるだろうし、もしかしたら雰囲気のいい宿にも転がり込めるかもしれない。荷物だって最小限の着替えと雨具にいつも携帯している工具とスペアパーツだけをリアキャリアにくくりつけサドルバッグに突っ込んだだけだ。夕刻の急な雨さえ避けられれば雨に降られることもないだろう。
 北関東の田舎道を左に綺麗な流れの川を見ながら走っていた、川の流れのままに沿うような道は緩やかに左右に曲がり見通しのいいワインディングロードを流していた、飛ばすわけでもなくかといってのんびりでもなく、ただトップギアに入れていい音が聞こえる回転を選んでアクセルの開け閉めだけでスピードをコントロールしていた。前方には車はいない、バックミラーにも写る車は無い、午前中の眩い光を全身で浴びてただ走っていた。厚めのサドルシートを通して心地いい鼓動感を尻に、低いけど手前に引かれたハンドルに軽い振幅を腕に感じながらカーブの曲率に合わせて増減する低くて太い排気音を聴いていた。
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 川の流れに逆らうように左側に橋が掛かり川を跨いで道は左岸から右岸に変わった、上流に向かっているから川の左側を走っていても右岸だ。橋の上を渡っているときに川原に鮎釣りをしている人が見えた、解禁になったばかりの鮎釣りだろう、すぐに見えなくなってしまったけど釣れているのかなぁ。そう、ふと思った時に川を跨ぐ小さな人道橋の親柱の影に小さな人影が見えた、100mほど先だろうか。あっと思ったらその小さな人影はおばぁさんと判り、その小さな体が一目散に道路を横切り私の走る車線に向かって右手を大きく広げて転げるように飛び出してきた。
 轢くとは思わなかったが避けても手前で止まれる自信は無かった。『カズヒコ~!』と日に焼けた皺まみれの顔が叫んだように見えた。

 古いバイクのドラムブレーキは効力が弱いことが多い、調整によってずいぶん差は出るけれども絶対的な制動力が十分な訳ではない。私のエルドラードは大きなドラムを装備している、ツインカムのツーリーディングのパネルが前輪左側に付いている。ヨーロッパ向けの850GTはV7 Sports譲りのダブルパネルのドラムで4カムが4つのシューをドラムに押し付ける、ブレーキレヴァーからは二本のブレーキワイヤが出ていて前輪ドラムの左右のパネルまで届いている。調整はコツが要るものの上手な調整では効力もかなり上がるはずだ。物理の法則がそのまま当てはまるのならばシングルパネルのエルドラードの2倍850GTのフロントブレーキは効くはずだがそういう訳に成らないのは皆知っている。
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 おばぁさんを避けつつフルブレーキを掛けて道の左端で何とか止まれた。もう少し左だと側溝の蓋の上の細かい砂でフロントをすくわれたかもしれないし、もう少し右だったらおばぁさんにフロントタイヤを当ててしまったかもしれない、やはり直前では止まりきれなかった、1mほど通過した。頭に血が上ったが、努めて冷静にギアをニュートラルに抜き短いサイドスタンドを蹴り出し、エルドラードの左に降りた。降りた途端膝が抜けて右ひざをアスファルトに付けて立膝でかがみ込んだ。
 轢かなくてよかった、何てことするんだこのばぁさんは、怒鳴ってやろうか、怒りと安堵で細かく震えているのが判った。おばぁさんは少し驚いたようで近づきながら私の顔を覗き込んだ、あっ、とか、うっ、とか言ったように思ったどうやら誰かと私を間違えたようだった。立ち上がった私はおばぁさんの肩の後ろに手を当て路肩に導いた、危ないから二度とこんなことをしないでくれと話し始めたら、前方上流方面から聞き慣れた排気音が近づいてきたのが判った。ライダーは私たち二人を認めたとたんにフロントフォークが大きく沈んだのが判ったメッキのフロントフェンダーがきらめいた、急ブレーキをかけたのだ。路肩には私のエルドラード、わたし、おばぁさん、彼のオートバイが一列に向き合うように並んだ。彼がヘルメットのシールドを上げて『おばぁちゃん?』と口が動いたのが判った、そのまま私のバイクまで視線を延ばした、その前から私はずっと彼のバイクを凝視していた。
 『エルドラド!』
 『850GT~ィ?』
ほぼ同時に声を揃えて互いのバイクを確認した。




















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by Gambaldo850 | 2019-03-19 05:14 | Eldorado | Comments(3)
2019年 03月 13日

ミラーステイ

元気に走っています。
 
 更新が滞ってしまいました、いつもの言い訳を言わせていただくと雨の週末以外はしっかり走り回っております、オドメーターも17000kmに迫りつつあります。季節変動でのキャブレターの微調整をしたくらいでエルドラードも快調なままドベドベと快音を鳴らして這いずり回っています。大したイヴェントも無いのでブログのネタが無くて困っています。更新が滞った時は快調に走り回っておるとお考えください。
 
 とは言いつつも、暖かくなってくればいじくりたい虫がぞわぞわと沸いてきております。
納車と共にすぐに付け替えていたバックミラーステイが気に成っています、ミラー自体は気に入った物を付けていたので文句は無いのですが、ミラーをハンドルに取り付けているステイというかホルダーというか・・・高さが気に入らないまま一年半乗ってきました。いつか交換してやろう、と。

 
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 現状ではこんな感じなのですが、何が気に入らないのか説明するのも判りづらくて困った物なんですが、少し高めで幅の広いハンドルに対してミラーの取り付け位置が高くて気に入らないのです。気に成らない方には何をそんなにと思われるでしょうが、私の頭の中で理想な形が有って少しでもそれに近づけたいのです。
 大きめなハンドルには短くて低めのバックミラーを付けたいのです。現状で後ろが見難いとか振動でぶれるとかはそういう性能的な問題は一切無いのです。

 さて、どうするか。

 
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 長らく探していてこれならばいけそうだと思い当たるバックミラーホルダーを見つけました。
ハーレーのチョッパー系の改造部品なのですが、細めで、メッキで、ミラーの取り付け位置がとても低い。やっと見つけたのですが、通販で買うので果たしてどんな物が来るのか楽しみなのですが、逆に怖い。
 取り付けに際してはミリのハンドルバーにインチバーのハーレー部品を付ける為に専用のカラーを噛ませて取り付けます。ミラーホルダーの合わせるネジが心配なくらい細い(4mm!)のが不安でしたが、完全に見た目だけを重視したチョッパー系の部品のことは有る。性能より見た目だけの部品。

 
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 まずはブレーキ側から仮付けをしてみます。今までの取り付け位置から3cm以上低くマウント出来るはずです。
 このようにハンドルにインチバーのカラーを巻き付けこんなに細いミラーステイを噛ませて行きます。不安な細さですが、未加工で付かなくてヤスリでかなり修正したり、ブレーキレヴァーを移動してみたりしながら位置合わせをしました。さっそくミラーを取り付けて跨って位置調整して、降りて3m離れて眺め、近寄ってはまた眺め、再び跨って後方を確認したりして・・・ダメ!思った通りにならなかった。
 何がダメなのか説明するのはあまりにマニアックで個人的なことなので上手に説明できないけど、ダメな物はダメで、受け入れられなかったのですっぱり元に戻しました。

 今まで一年半手を付けなかったのは自分の中で『正解』が無かったからで、靄の掛かった頭の中で薄っすらと見えている理想の形に成っていなかったのです。実はもっと理想的な形のミラーホルダーが有るのですが、画像は見つけているのですが、どこのどの製品なのか全く判らず、検索しようが無く、どのように入手するのか未だに考えている部品がひとつあるのですが、それを手に入れるまで、このもやもやは晴れないだろうなぁ。

 と、こんな風にブログのネタにもならないことをしていました。あまりにパラノイア的で書くことも躊躇してしまうのですが、まぁとにかく元気で乗っていますよというご報告代わりに書きました。
 ごくごく細部が気になるほどエルドラードは問題なく走っていると思ってください。




















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by Gambaldo850 | 2019-03-13 05:20 | Eldorado | Comments(12)
2019年 03月 02日

燃費について

  エルドラードの燃費について思うところを。

 私はいつからでしょう、所有するバイク(車も)の燃費を記録するようになりました。30年以上も前からでしょうか、その頃は単に記録としてとっているだけでしたが、そのうち燃費にも傾向があることに気づくようになりました。当時は今のような表計算ソフトなど無い時代ですから自分で升目の表を作り電卓で各数値を計算後に書き込んでいました。通勤時の標準的燃費や季節変動が判るようになりました。そのうち興味本位で古いバイクをいじるようになると整備の成果が燃費に反映されることも判って来ました。特にここ10年はそんなことばかりして快調で燃費のいいところを探る楽しみが出てきました。
 燃費を記録しているといろんなことに気付くのですが、そこからもう一歩踏み込んで原因(要因)を探るとバイク趣味に深みが出てきますよ。機械的な要因を探って調整したり走り方の研究にもなります。さらにもう一歩踏み込んで、どこをどういじるとどのような結果が出るかを探るのも結構知的好奇心をくすぐられて楽しいものです。はじめは記録を録るだけで十分、傾向を見るだけでもいいです。一歩踏み込んでバイクいじり、もう一歩踏み込んでより深い理解を得ようと思うのです。三歩目の踏み込みはまだ未踏の世界です(笑)。

 
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 さて、エルドラードの直近5ヶ月の燃費を抜き出してみましょう。

 エルドラードが来ると決まってから仲間にどのくらいの燃費なのか聞いて回りましたが、皆大体16~18km/ℓの間だよという答えでした(以下/ℓは略)。過去のGUZZI 1000S時代もその程度(平均18kmちょいか)だったのでなるほどと思っていました。受け取ったまま全くの無調整の状態で給油したら16kmだったので、うむと思ったのですが、少し調子悪いし、もっといける雰囲気は経験的に判りましたのでさっそく点火系を一新しましたら19kmほどに伸びました、ほら見てご覧!と思いましたが、こうなれば20kmの大台は狙いたい。電気が正常ならば次はキャブレターです、分解して確認すると標準と違うジェットが入っていたり、ニードルの位置が違ったりしていました。それをした理由があるのでしょうが、まずは標準から試すのがセオリィですよね。標準セットアップを目指しますが、マニュアル通りの調整値に収まらずに現状を優先ということで一番調子のいい位置を私のエルドラードの標準位置と決めました。メモを取りながら毎週末の朝練で微調整と大胆な振りを試しながら詰めていくとほぼ決まりました。その時点で21km弱まで伸ばすことが出来、20km半ば(20.5kmとか20.6km)を私のエルドラードの標準値としました。
 何度かの電気的不調を繰り返すと燃費に反映されるのですぐに判りました。ポイントギャップの調整や点火タイミングのずれが原因のことが多いのですが、コンデンサーが弱って来ると前兆現象として燃費降下が有ることも判りました。やはり電気がしっかりしないと気分よく走るために無意識に僅かに多めにアクセルを開けるのでしょうか。
 細かな調整や電気的いたずら(キャブのアース取りとか)、機械的いたずら(バランスパイプの結合とか)の効果を探るために最低400kmは走って燃費への反映を見たりします。効果が有ることもあるし、全く不明なことも有ります。
 機械的な音やライディングフィールによって快調不調を感じ取るのは比較的簡単なことですが、燃費の上下によってその理由を推理し、調整してその結果がいい方に出るのかまったくダメかの遊びを繰り返しているとだんだんエルドラード個体のバイクいじりの理解が進んでいくものですね。こういう遊びが乗ることをより楽しくしてくれるようです。

 さて、過去5ヶ月の推移を見ていきましょう。全てうまくいっているところが出発点だと思ってください。
九州に向かうために大阪までの高速走行をしました、といっても95km/hを上限としたのんびりした走りでの燃費が過去最高の23.4kmと23.3kmを記録しました。私の目標は一般道のツーリングで22kmですのでこれはうれしかったですよ。ところが翌日九州を縦断途中からアフターファイヤーが頻発し、大分県の玖珠市で給油したら20kmまで落ちました、その翌日大隅半島をパンパン言わせながらも快走したら19.4kmとますます落ちました。しかも帰りの東名高速は行きと同じ走り方なのに23.4km⇒19.7kmと大幅にダウンしました。帰宅後の調査でポイントギャップが詰まっていて点火時期も遅れ気味でした、このことからポイントギャップの詰まりの症状としてアフターファイヤーの頻発が上げられ、燃費も悪化するとの結論が見えてきます。ほぼ同じ現象は夏の東北でも経験しました。
 その後は20km台をキープしていました。いたずら心で左右のキャブレターの負圧を連結させるパイプを作ったところ、1kmほど燃費が上がりました、しっかりと結果が出るんですよ。
 ところが年末にかけて徐々に下落傾向が出てきました、勿論走り方の要因は大きいのですが、朝練4回の平均値を5回(都合20回!)も繰り返せば傾向は乗り手の問題だけではないことは証明出来るでしょう。考えられるのはまた点火系のずれなのですが、確認してもポイントギャップや点火タイミングは正常でしたので、これは季節変動であると結論できそうです(昨冬はまだそこまで詰め切れていなかった)。今までの経験から寒いとどうしても燃費が落ちるようです。せっかく酸素は濃いのにキャブレター経路の気温低下でガソリンの噴霧化が良くなく燃焼効率も落ちいつもの走りを期待すると、やはり気が付かない程度のアクセル開度の差が出るのでしょうね(やはり乗り手の問題か?)。その証拠に気温が少し上がってきた2月の終わりには再び21.5kmまで回復しましたから。

 燃費の推移から細かなことを推測するのですが、全てが合っているとは限りません。今までの経験が通じないバイクが有るのです、私の通勤快速タウンメイト90です。11年間の燃費の推移を見ると季節変動ははっきり出るのですが、理由の判らない燃費悪化、キャブ調整の結果の出なさ、タイヤ空気圧、チェーンの張りなど細かな要素があるのですが、ほとんど効果無く悪化したり、良くなったり、このバイクだけは理屈を越えた何かが有るようです(笑)。

 おまけ。
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by Gambaldo850 | 2019-03-02 05:30 | Eldorado | Comments(8)
2019年 02月 26日

ルマン会議のおしらせ

 通常更新は一度お休みで、告知を載せます。


 今年も5月にルマン会議が開催されます。今回はルマン会議11回目・ループマン会議7回目ということで、ちょっと前のモデルですがルマン会議では新し目のV11系と現行V7をフィーチャーして開催しますので、古いGUZZIの方ばかりでなくV11/V7の方の参加をお待ちしております。
 前夜祭の参加は知らない人ばかりで怖いよぉと思われる方は当日の午前中、たくさんのGUZZIとその乗り手のおじさんたちと濃くて楽しい話を長く楽しみたい方は前夜祭から、ぜひ参加してみてください。他の集まりは知りませんが、お酒に乱れることは一切無いおじさんたちが延々と繰り出す馬鹿な話に参加してくれる方大歓迎です。GUZZIに乗っていなくてもGUZZIに興味があれば大丈夫、どうせ欲しくなっちゃうのですから(笑)。欲しくなったら『輪』の中に入っちゃえば絶対にいい物が回ってきますから。

 
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 一ヶ所スペルが間違っていますが、それは見なかったことにしましょう。
 今回の幹事さんのブログで告知されているのでぜひ確認してください。
 宿泊費が高い?実は高級旅館で鮎づくしの食事は安いくらいでお土産付ですからそんなに高くないですよ。

 それでは、ルマン会議でお目に掛かりましょう、Gambaのエルドラードでも見てみるかぁ?でも結構ですよ。




















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by Gambaldo850 | 2019-02-26 21:26 | Eldorado | Comments(6)
2019年 02月 18日

走りながら思うこと。

走りながら思うこと。

 今朝は二週間ぶりにエルドラードに乗れました。先週はせっかくの三連休だったのに前後の休みは雪が舞うほどの天候で諦め、中日は晴れたものの路面凍結があったり寒すぎて気合が入らなかったりで乗れませんでした。一年中ほぼ毎週末の土日の早朝に乗っているのですが、土日のどちらかでも乗れないと一週間のアクセントが全く無く、日曜の夜の憂鬱感、月曜の朝の憔悴感は拭い去れない。

 先日来ある方のブログを遡って読ませていただいているのですが、バイク選びで楽しい悩みを書かれていて、その諸条件がことごとく私のエルドラード選びの過程と似ていておかしいやら親近感が湧くやらで、やはり同じことを考えている方がいるんだなぁと妙に嬉しかったり。私より随分若い方なのですが、結局選んだのがエルドラードよりひと世代古いバイクで『大丈夫かいな?』と心配していたら、案の定古いバイクのあるあるが出るわ出るわでご苦労なさった様子。しかもあまり自分でいじられない方のようでそのつどショップに持ち込んでは時間とお金を浪費してしまう、旧車乗りとしては一番厳しい状態が続いてしまうのですが、前向きな明るさで維持していたのです。故障内容を読むとあそこだろ~とかこういう時はこっちから確認だよ~って他人事だから良く判る訳で。最後の最後に決定的に壊れてしまって諦めて次に向かうという話でした。判るよ、その気持ち、私も随分古いのに乗ってきたから自分で触れないきつさは良く判る。TX650でかなり鍛えられたから少しくらいの不調ならば何とかリカバリィ出来るようになったけど、そういう経験を積まないと途方に暮れてしまうよねぇ。バイクは乗るのに苦労するものじゃなくて乗っていかに楽しく気持ち良くなるかのモノですから、乗れずに修理待ちほど厳しいことは無いよなぁ。

 
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 幸いエルドラードは中古車の初期化は思ったより時間は掛からなかったけど、それでも部品代はそれなりに掛かったし、コンデンサーのパンクの確認までの過程は今まで未経験で勉強になったし。キャブだ、オイルだという前に一番大切なのが『電気』で特に点火系がきっちりしていないと吸気なんて確認できないし、そういう順番立てて考える癖が付きましたよ。
 ルーティーンの軽整備でいつも快調に走れるMOTO GUZZIは本当に丈夫なバイクです。そこまで持って行くまでの過程を楽しめないと古いバイクは厳しくなっちゃうものなぁ。

 相変わらずブレーキの効きは甘くて合格点には程遠いけど、朝練のコースは飛ばさない限り強力なブレーキは必要ないから今のところは安心だけど、少しペースの上がる田舎道のツーリングははやり充分気を付けないとね。
 交換したリアサスペンションは硬めでも前のよりは良い仕事をしてくれているから満足しているけど、今度は前がなぁって気に成り出したし、前をいじれば絶対にもっと良い後ろが欲しくなるのは判っているから手が出しづらい。前は当分はオイル交換で誤魔化しておこう、暖かくなったらもう少し柔らかい、または性能の良いフォークオイルを試してみよう。

 
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 今年は積雪は無かったけど、空港にはこうして除雪の働く車が常にスタンバイしているんですね。その大きさといったらエルドラードと較べれば一目瞭然。大きなディーゼルエンジンが動力で後輪四輪駆動、ステアリングやアームは全て大きな油圧シリンダーで操作するようになっていました。後輪は太いチェーンかでかいギアで連結されているようでホイール内側のカヴァーの中がどうなっているのか見てみたい。大きなデファンシャルケースが後輪に付いていたなぁ。
 朝は冷え込んだのでいつもより遅めに出てお日様が顔を出すのを待って出発した、やはり遅く出る分暖かいけど、車の量は多い。5℃程だったでしょうか、これくらいならばちゃんと着込んでいれば寒くない、氷点下や1℃2℃の朝はさすがに痺れるし、冷えてお腹が痛くなる。電熱ベストや熱線グローヴを買おうと毎年思うのだけど、もうここまで来てしまったので今年は無いな。僅かではあるけれど、春になってきたのは判る。
 
 エルドラードのハンドルは引きの大きな昔ながらのポジションです、確認は出来なかったもののXS-1かGX750の純正ハンドルだと思う。オフセット(セットバック)の大きなエルドラードのハンドルポストに取り付けると随分手前に来るのですが、これがまたクラシックな上体の直立したポジションになりとても良い。アメリカンな乗馬姿勢とは違う低めの幅広ハンドル、後ろから見た姿勢がクラシックで良い。
 C125で通勤していると短くて低いハンドルに高めのシートでしかもタンクが無いから膝が揃ってまるで説教を受けて正座をしているようで妙におかしい。エルドラードとの差が大きくてまぁどっちに乗ってもリラックスできる。

 5速に入れたまま、後ろから車が来ないのを確認して周回コースを可能な限りのんびり走る。時には50km/hを切るかも知れないほどまで落とすこともあるけど、まぁそこが限界。側壁が高い場所やトンネルではズヴァズヴァッとまるで蒸気機関車のドラフトのような音が聞こえる。岩手のはまちゃんはもっと落とせるチューニングでドベドベ言わせている、時々エンジンと排気音がシンクロしてヘリコプターが頭上に現れるらしい。私は今まで数回しか経験していないけど、イーハトーヴの国ではそれが出来るようだ。私も可能な限り快音が耳に届くような走りをしているのですが、なかなかその境地には行き着けない。トップで極低速で走り続けるにはきっちりとした整備が絶対に必要で燃焼の厳しそうな領域でしっかり吸わせてばっちり火花を飛ばして燃やさないといけない。私の低速走行でもプラグが煤けるなんてことはほとんど無い、うまく行っている証拠なんだな、きっと。そんな走りをしていると燃費もそれなりに良くてとても嬉しい、多分高速で一定の回転で走り続けたほうがもっといいはず。大阪まで行った時は23km以上走ったもんなぁ。
 
 寒い季節はロングツーリングに行く気が起きない、若い頃はそれでも出かけて行ったりしたけど、いまはそこまで気力が出ないし、寒いのは辛い。それでもロングに行けない分こうして朝練して気分を発散させている。ロングに一発行って距離を稼ぐか、回数を乗ってオドメーターを積み上げるか、どっちも楽しいね。今年も初夏には長野岐阜を巡り、夏には東北を駆け回り(もしかしたら北海道上陸か?)、秋には再び九州を巡りたい。
 年々歳と共にいろんなことがきつくなってくるけど、可能な限り馬上の人であり続けたい。

なんて事を考えながら寒い冬の朝に走っていましたとさ。




















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by Gambaldo850 | 2019-02-18 04:46 | Eldorado | Comments(6)
2019年 02月 10日

ルーティンの整備

 ルーティンのメインテナンスです。

 同じようなことを何度か書いた気もするのですが、今回もルーティンの整備です。古いバイクじゃなくてもオイル交換はしますが、その短い間隔とか古いバイクならではの点火系の整備とかを定期的にしています。乗っていておや?と思うことが有ったり、何にも感じないけどとりあえず確認とかバイクいじりを楽しんでいます。

 
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 オイル交換です、2000kmをメドに交換していますがオドメーターがキリのいい所に来なかったために2000kmより少し多めに走りまして下三桁が000kmに近い位置で交換しました。今のいいオイルならば2000kmなんて勿体ないとの話も有るのですが、GUZZI界の神様のような人がオイルフィルターが無いから2000km以下!とアドヴァイスをしてくれたので真面目に従います。交換するのはいつものように鉱物系の20W-50ですが、冬は40番でもいい気がします。始動直後の暖まりに変化を感じます。暖まってしまえば何も変化を感じ取ることは出来ません。
 今回下三桁を揃えるためにいつもより400kmほど多く走りましたが、そのせいかいつもより廃油が黒い気もしますが、色は関係ないね。朝練あとにすぐに抜いたので思ったより元気に排出されて受けのボウルを飛び越えてしまい床を汚しました、慌てて拭きましたが情けない。

 
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 ずっと燃費を計っていますが、昨年10月終わりころにかなり高燃費を記録していまして喜んでいたのですが、気温の低下と共に徐々に僅かですが下がってきました。私のアクセルの開け方と気温のせいだとは思うのですが、ほぼ400km(20ℓ)ごとの給油で燃費が1km/ℓ違うと20kmほどの差が出ます。気にし過ぎといつも指摘されちゃうのですが、それも古いバイクに乗っている楽しみ(?)のひとつとして常に気に掛けています。
 まずはスパークプラグの確認から、実際はもう少し黒目のカーボンが付いていましたが、見易く補正したらこんな色目になりました。全く問題ない焼け方に見えますので、掃除して再装着します。エルドラードでもイリヂウムはいい仕事をしてくれているようです。

 
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 燃費が落ちる時のパターンとしてポイントギャップが狭くなってしまうことが原因の時があります。エルドラードは経験的にそうでした、TX650の時はそう感じなかったのですが、何か理由があるのかな?判らないけど、ポイントギャップは定期的に確認したほうが良いようです。上段でプラグを抜いたのはクランクを回す時に圧縮が掛からずに簡単にポイントギャップの位置出しが出来るからです。しょっちゅうプラグは外しません。
 ポイントヒールが減るとギャップが詰まるようになり、点火タイミングも遅れる方向なのですが、シングルポイントで90度ずれたどちらのギャップも正常の範囲に収まっていました。写真の通り0.45mmで確認します。カム山とヒールの潤滑に僅かなグリースを擦り付けてディストリビューターの中の確認は終了です。新たに0.45mmのシックネスゲージを買って常に携帯するようにしています、ロングツーリング時に二度ギャップが詰まった経験から出先で確認できるようにと。点火システムの理屈として判っていないこともあるのですが、数値とか潤滑とかは理解していないなりにマニュアルの指示をしっかり守ることが私に出来ることなのです。

 
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 一応点火タイミングも確認しておきます。タイミングライトのストロボのタイミングが悪くカメラのシャッターとのシンクロがうまく行かなかったので静止画像は無しです(苦笑)。わざわざフロントカヴァーを外して確認しなくていいように、ゴムキャップを外すだけで見えるクランク後部のスターターギアにも圧縮上死点とその5度手前のアイドリングの点火位置にペイントでマーキングしてありますが、今回はオルタネーターを交換して初めてだったのでベルトの張りとクリアランスの確認の意味も有りました。張りはちょうどでしたが、ゴムのカスが多く出ていてプーリーとの擦れの初期馴染みと判断しました。

 
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 ついでと言っては何ですが、ETCの本体を移動させました。配線が煩雑に成っていたのと、以前はバッテリーの上部に縛り付けていたのでちゃんと固定しました。といっても丈夫なベロクロテープでエアクリーナーボックスの背中側に貼り付けただけなのですが。オルタネーターを交換した時に大きなレギュレーターも外すことが出来てその空いた場所にETCを移動させるつもりでしたが、なんとアンテナ配線が短くて届かないことが判明し、こちら側に移動することにしました、計画通りにはいかないものです。この写真のあとに他の配線も綺麗にまとめてトラブルの元を少しでも減らしておきました。
 また防振のために擦れた痕の有る部品には薄いラバーを貼り付けたり、配線にはコルゲートチューブなどを巻いておきました。ある特定の回転域で共鳴音がすることが有ったので場所は特定できなかったけれど、少しは良くなるのではないかと思って。

 こんな風に常にエルドラードは触っています。故障したわけでもないし、磨き上げるわけでもないのですが、なんか時間が有ると触っちゃいますね、バイク趣味ってそんなものですよね?




















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by Gambaldo850 | 2019-02-10 04:47 | Eldorado | Comments(4)
2019年 02月 06日

2サイクルの時代

今回はエルドラードには全く関係の無い話ですが、お付き合いください。

 2サイクルの時代。
先日も少しお話しましたように古いネガフィルムをデヂタルに取り込んでいます、子供たちが小さかった頃の写真がメインなのですが、時々思い出したように私の若い頃の写真が混じっています、それもほとんどがオートバイで遊んでいる写真ばかりで自分でも苦笑します。その中には一時期2サイクルばかり乗っていた頃の写真がいくつもあり、2サイクルの時代のお話も出来るなぁと思い立ちました。今回は懐かしい写真と私が2サイクル・パラノイアの頃の話をさせてくださいませ。

 
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 年代的にはこれが一番古いはずですが、少し記憶が混同しているところも有るので順不同だと思ってくださいませ。
 Suzuki RG250に乗っていた頃はもう既に時代はRZからTZRに成ろうかと言うころでした、もちろんスズキはRG-γになり水冷が普通の時代でした。ずっと前に勤めていた会社の先輩がRG狂いの方がいたのです、この初期型(スポークホイール)の茶色と水色、星型キャストを履いた後期型の水色を持っていてRGオヤジとあだ名されていました。そのRGオヤジに2サイクルに乗りたいけど、適当なやつないかな?と聞いたら、当然ながらRGを勧められ(苦笑)、なんと手持ちの茶色を譲ってくれるというのです、これのエンジンはぶん回し過ぎてクランクが捩れてしまったのでO/Hして新品を組んであるからよぉってマッドサイエンティストです。そのマッドなRGを譲っていただき、私の初めての2サイクル人生が始まるのです。(原付時代は2サイクルに乗っていましたよ)
 その、いわく付きのエンジンは始動性が悪く乗る前はかなりキックしなくてはならず、いつも家の前の坂道を利用して跨ったまま押し掛けを繰り返したものです。掛かってしまえばもう元気一発でグルグルと猫が喉を鳴らしたようなアイドリングからクモ~!と成るパワーバンドまでそれは表情豊かなバイクでした。ラムエアのクーリングフィンとの共鳴音もいいものでした、やはり空冷は良いですねぇ。
 ブレーキ周りに手を入れ(今とやっていることは変わらない)、当時もう絶滅しかけていたRG用のチャンバーも手に入れ、かなり五月蝿くなってしまいましたが、通勤にも使っていました。
 写真は熱海の峠道を駆け上がっていくところです。ライディングに関しては何も言うことはありませんが、当時履いていたガエルネのブーツが懐かしい! その他の写真ではよく見るとヨシモトのバックステップが付いているのが判りました、非常に懐かしい。

 
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 RGを売り飛ばした後に買ったのがHonda NS400Rでした。当時レーサーレプリカの全盛時代が始まっていて、RG400、500γにRZV500と共にビッグ2サイクルが出てきました、まさにGP500のレプリカでした。ホンダは500は作ってくれませんでしたが、私にとっては400でも十分でしたよ。カラーリングはRothmansカラーとこのホンダ・トリコロールがありましたが、私はフレディ・スペンサーを気取ってトリコロールを選択しました。V型3気筒は前2気筒、後ろひとつというレイアウトでなかなか奇抜でしたが、レーサーのNS500は前後が逆でしたね。
 実は私のNSは輸出仕様でした、当時英国向けが有ったはずで、キャブレターのセッティングと輸出用のチャンバー(国内向けと長さが違うの)、240kmのスピードメーターが付いていました。国内仕様が59馬力のところを確か72馬力の表示だったと思います。その分低速は力が薄く、国内仕様に較べると運転が難しかったはずです。私はサイレンサーを交換し、より2サイクルらしい音がするようにしていました。またHRCから出ていたNS250R用のワイドリムのNSコムスターホイールをリアに組んで標準よりひとサイズ太いタイヤを入れていました。
 実はこのバイクで初めて筑波サーキットを走りライセンスを取りに行ったのです。はじめは何がなんだか判らずに迷惑な走りをしていたのでしょうねぇ。
 写真は奥多摩有料道路に走りに行った時に撮ったものです、このころは毎週のようにどこかの峠に行っていた記憶が有ります。よく生き残った物です。

 
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 上手に成る為には走り込まないといけません。峠道での練習ではリスクが大きいと小さなサーキットを小さなバイクで練習して少しでも上手に成ろうと思いました。友人といつも二人で北関東にある小さなサーキットに走りに行っていました。お供はNSR50でした、当時YAMAHAからYSRが出てこのサイズの2サイクルレプリカが一気に増えてそれ向けのレースもたくさん企画されていました。私たちも練習で走り込むのは勿論ですが、4時間耐久や2時間耐久などの長めのレースに出て散々楽しみました。NSR50ですとすぐに膝を擦ってしまいバンクセンサーが磨り減るのが速くて嫌に成りました、そのうち上手に膝を畳む事も覚えましたが、レースではしっかり擦っていましたね。
 ホンダアクティー・ヴァンにNSRを積んでは関東周辺のミニサーキットを走っていた時代です。今の時代のN-VANにバイクを積んで遊ぶのと変わらないですね。

 
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 そうしてSDR200でのサーキット時代です。先日も書きましたように快速通勤用として買ったのですが、パラノイアですのですぐにレーサーチューンをしてしまいサーキット仕様で通勤していました。時代とはいえ凄いことです。当時YAMAHAがYESSという活動をしていて、その中にSDRのワンメイクレースSDRカップが有ったのです、私も会員になりSDRカップに参加しました。筑波サーキットのレースだけに参加しました。当時フルグリッド28台だったでしょうか、いつも最後列の方でした。
 当時SDRカップ用にスポーツショップISHIIからキットが出ていて、私はシートカウルと細かな部品を買いましたっけ。SP忠男のチャンバーにブラケットを作ってFZR400のフローティングディスクにTZ250のキャリパーを取り付け、リアブレーキも下に向けてフローティングしました。キャブレターもDT200WRの物を付けたっけなぁ。
 いつぞや東北道でリアスプロケット一丁落としのロングで最高速チャレンジして170kmを超えたのを確認しました、馬鹿なことばかりしている時代でした。

 
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 2サイクル時代の〆は89NSR20Rです。当時のレプリカの凄いところはイヤーモデルでモデルチェンジしていたことです。NSRも86~88~89とチェンジし、その後も2度モデルチェンジしたのかな?88は非常にいいバイクで私も乗りましたが、手に入れたのは89でした。88に較べれば若干乗りやすくなったけれども、それでも物凄いパワーでNS400Rに乗っていた私でも『こ、これは!』と思えたほどです。足回りの進化も凄くてNS世代とはレベルが違いました。まずはノーマルを楽しんだ後、徐々に手を入れ始めました。SP仕様の乾式クラッチとクロスミッション、HRCのマグホイールとステップキット、apLockheedのマスターにRC30用のHRCのブレーキラインに耐用ブレーキパッドを組んだキャリパー、リアはレーサーのRS250の物をディスクとキャリパーを採用しました。サイレンサーだけはモリワキのものを使いました。パワーバンドに入れながらのコーナーリングの立ち上がりは最高の楽しみでしたが、私が一番好きだったのはブレーキングでした、しっかりと手入れをしたブレーキフィーリングは極上で峠でブレーキを掛けるのが楽しかったです、歴代のバイクにみなあのブレーキングを求めていました。今のエルドラードでは考えられないブレーキングの世界でした。
 初めて自分のオリジナル塗装をしたのもこのバイクでした、当時AMAでフレディ・スペンサーがRC30を走らせていたTwo Brothers RacingのカラーリングをNSRに移植してもらいました。このいでたちで峠を走り回っておりました、大して速くなかったのですが、ここまで2サイクルを楽しんだならもう次のステップを踏んでもいいじゃないかと思い、大きな2気筒の世界に踏み込んでいくのでした。




















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by Gambaldo850 | 2019-02-06 04:47 | Eldorado | Comments(10)
2019年 02月 02日

LED失敗編

飽きもせずいじっては失敗して経験値を積み上げています(苦笑)。

 ヘッドライトやスモールランプの類をLED化して非常に有効性が高くて満足しております。特にヘッドライトはほぼ常時点燈状態ですのでその消費電力の少なさと明るさで大満足しています、唯一気に成るのはクラシカルなエルドラードにはキリッとし過ぎた光が似合わない位で、こればかりは安全性の為に我慢しています。スモールやインジケーターはこれもまた有用で元々昼間では全く点燈が判らないものでしたが、ニュートラルなどは非常に見やすくありがたいです。
 そこで今度はウインカーをLED化してみようかと考えました、消費電力の問題ではなくクッキリハッキリ見えて他者(車)から確認性が上がればいいなと思ったのです。

 
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 採用したのは中華製のLEDバルブです。今の車はみな金口がウエッヂバルブになってしまったのでLEDを探す時に旧式の金口のものがほとんど無く選択肢がありません。今回もちょっと怪しげなLEDをAmazonで見つけたので安価なこともあり試して駄目ならば即却下のつもりで採用しました。ICリレーまで付いて驚くほどの安い価格でしたが、果たしてどうか、安物買いの何とやらになるのか。

 
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 今付いているのは23Wのアンバー球で色目の抜けて薄くなってしまったウインカーレンズを補助するために採用しました。期待通りの効果で全く文句はありません、アンバーを採用する時に同時に交換したブザー付きのICリレーも問題なく作動していて、信号待ちでかなり間抜けなピーピー音を鳴らして通行人が訝しげに辺りを見回すのが可笑しく楽しませてもらっています。とにかくウインカーの戻し忘れが増えてしまった私には音で知らせるのが一番効果的です。メーター周りにウインカーインジケータが無いからなおさらなんです。
 LEDのバルブはかなり個性的な外見ですね、これでオレンジがキリッと光ると嬉しいな。

 
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 まずは左側の前後を交換して点燈のタイミングがおかしくないか確認しました。点滅間隔は今までと変わることも無くいい感じでしたし、この写真で見る限りは明るさも全く問題ないようです。ブザー音が少し小さくなったような気もするのですが、それは乗ってからの確認です。

 
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 レンズを付けても一度確認しましょう、あれ?日の光の中だと思ったより明るくないように見えます。とりあえず4っつとも交換しました。やはりブザー音は小さくなってしまったようですが、乗ってみて確認しないと判りません。

 翌朝に早起きしてこの寒いのにまた朝練します。斜め前方から朝日が射すかなり厳しい条件でウインカーの明るさを確認しますが、見えない、ちょっと確認しづらいのです。これは失敗したかなと交差点を曲がります、エンジン音が大きなエルドラードはかなり大きめなブザー音じゃないと走行中はピーピー音が耳に届きませんが、全く聞こえないのです、確かに鳴っているのは注意すれば確認できるのですが、それじゃぁ用を足しません。
 日陰やトンネルの中ではもちろんちゃんとウインカーが光っているのが目視できるのですが(前は良く見える)、日の中では今までのように確実に光っているのが目視できません。これは失敗したなと。
 ブザーの音に関して考えました、LEDは消費電力が少ないのでリレーと連動するブザー音も電圧が低くて音が小さいんだと思いました。いずれにしても期待はずれの明るさとブザー音の小ささでがっかりしました。
 朝練より帰宅後すぐに元のアンバーの白熱球に戻してしまいました。納得できる明るさとかなり元気なブザー音が戻ってきました。
 今回はしっかりと失敗したと確認できました、やはり安物はそれなりの性能なのでしょうか、私にとって一番問題だったのはブザー音が小さくなってしまったことでして、それを我慢してまでLEDを採用するメリットは無かったということです。

 安物買いの銭失い を地で行く結果となりました。しかし、LED球とブザーの相性が判っただけでもひとつ賢くなりました。どなたかの参考になりますならば幸いです(笑)。




















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by Gambaldo850 | 2019-02-02 05:20 | Eldorado | Comments(8)
2019年 01月 25日

白いメーター

今回は『白い』メーターについてお話します。

 バイクのスピードメーターとあるならばタコメーターは常に目に入るものですから物凄く気に成るパーツですよね。国産のバイクは私が乗り始めた頃は黒が普通で少し濃い目のグレーとか紺色とかは有ったものの白いメーターはほとんど記憶が有りませんでした。逆にもっと昔の60年代にはバイク自体が高級品で凝ったメーターのバイクがかなり有った事も知っていました。私にとって憧れだったイタリアのバイクたちも個性的でおしゃれなメーターが多数有って、特にDUCATIなどに採用されていたVEGLIAの『白い』メーターたちは憧れでした。いつか自分の物にしたいものだと若い頃の私は思っていました。


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 それがSDRを買った理由ではなかったのですが、YAMAHAがSRやSRXに白メーターを採用し出した時にこれは格好いいなと思いました。一時期2サイクルにはまっていた時期があり、5台ほど立て続けに2サイクルのバイクに乗っていた時代がありました。250ccや400ccの2サイクルは非常に面白いのですが、通勤に使うには消耗が激しく、ガソリン代も馬鹿に出来ないのでSDR200を通勤用として買いました。カワサキAR80も使っていたのですが、さすがにちょっと小さかった。SDRは非常にスリムで小さく125ccと較べても小さい部類に入るほどの車体にDT200ベースの200ccを積んで36馬力ほどを出していました。初期型のRZ250が35馬力と思えばその凄さが判ると思います。通勤に使っているうちに悪い虫が騒ぎ始めて結局SDRはYESS(YAMAHAのファンクラブみたいなもの)のSDRカップ(SDRのワンメイクレース)のレーサーとして作り変えてしまい、それを通勤に流用するという逆パターンの使い方をしていました。
 そのSDRにはこのような白いメーターが採用されていました。後にタコメーターも付けたのですが、この写真の時期はこのような状態で通勤していました。セパレートハンドルはトップブリッヂの下に、ブレーキマスターは別体式に、フロントフォークも調整式に改造していました。SDRの白メーターが私にとっての白メーターの始まりでした。

 * 最近昔のネガフィルムをデヂタルで取り入れられる機械を買ったので昔の写真を取り込んでいます。恐ろしい枚数のネガを少しづつ取り込んでいますが、年代不順でバイクの写真が出てきます、これからそういう懐かしい写真も少し上げていきたいと思います。

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 そうしてしばらくしてDUCATI 750 F1を買いました。もちろん中古でしたが。写真自体があまり上手に撮れていないのがちょっと残念ですが、これよりいい写真が出てきませんでした。
 VEGLIAの白いメーターがやっと私の元に来ました。DUCATIを買ったことも非常に嬉しかったのですが、とにかく楽しいバイクでフラットトルクのまま高回転まで回り切る90度Lツインは異次元の感覚で乗るたびに感動しました。時間を掛けて随分いじりました、国産中級セダンを一台買える位のコストをかけました。入れ込んでいたこともあるのですが、今から思うとちょっとやりすぎた感じもあるのですよ、それくらい楽しかったのです。サーキットを一番走ったのもこのバイクでした。上記のSDRでカップレースに参加していたこともあり、ライセンスも当時のランクのノービスから国内B級、ライセンスの切り替え時期と重なり国内A級(自動昇格)しましたが、速くなったわけでは有りません。今の走り方を考えると自分でも信じられない行動ですが、時代でしょうか、みんながサーキットを走っていた時代でした。F1で走るサーキットはとても楽しかったですよ、速く走りたいというよりもっとマシーンコントロールを上手に成りたいといつも思っていました。今もそうですが、バイクで競り合うということに興味はあまりなく自分の腕だけを磨きたかったのです、だからレースを走っても全然成績は付いてこなかったですね。
 VEGLIAの白いタコメーターをぶん回す事は楽しいことでした、リアタイヤのトラクションということを考えさせてくれるバイクでした。

 
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 DUCATIのVEGLIAの白メーターの次に来たのがGUZZI 1000Sでした。もちろんメーターの色にはこだわりがありました。同時代のGUZZIは(大型の白メーターのルマンⅢを除いて)濃紺のメーターが多かったのですが、1000Sは80mmの白いメーターでした。
 写真はかなり手を入れた後半の頃のものですが、メーターケースを750S3をほうふつとさせるものに交換して電圧計を追加、そうしてノーマルのタコメーターからレース用のタコメーターに交換しました。歴代DUCATIなどのイタリアンバイクに多く採用されていたレーシングタコですが、取り付けには結構工夫が必要でした、でもこれを付けたい一心でがんばって取り付けた記憶が蘇ります。2000回転からしか針が動かないのでアイドリングは無反応ですし、目盛りの幅が非常に大きいのでちょっと回転が上がると非常な勢いで針が踊るのです、GUZZIには全く似合わなく必要もないメーターでしたが、その頃の私にとってはDUCATIよりもSportsしていたかったのです。1000Sでも何度かサーキットは走っているのですが、GUZZIのサーキット走行は少し難しいんですよ、力はあるのですが、重さやトルクリアクションの大きさがコントロールを難しくしていましたね。まぁ、元々上手くないのが一番の原因なんですけどね!

 
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 今までとはまったく違う世界の白いメーターです。ダイナの大きな白いメーターを見たときにこれはこれで非常に嬉しかったことを思い出します。白いフェイズももちろんですが、数字のフォントがクラシカルでいいじゃないですか。しかもメーターがガソリンタンクの上に付いていてハンドルステムの前には何も無い、走っていると風景が非常に抜けていていいんですよ、そこから見える風景がどれだけ俺を走らせるんだよ、と思わせるものでした。実際はそんなに手前なんか見ていないのですが、こういった演出の上手さや見た目の格好良さはハーレーの真骨頂ですね。国産のクルーザーたちが真似してタンクの上にメーターを置きましたが、やはりオリヂナルを超えてはいないですね、そういうことは尊重しないといけないと思うのですよ。
 夏の濃厚な空気の中をメッキを光らせて走り回った東北の道は今でも心に強く残っています。

 
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 白くないエルドラードのメーターたち。さすがにエルドラードのメーターを白くする気は起きなかったのですが、クリーム色ならばいい雰囲気が出るかもしれないと少し思っています(苦笑)。
 車体の大きさや雰囲気で小さなメーターに思えますが、実はDUCATIや1000Sとメーターの径は同じ80mmなんすよ、ですからその気になれば上の方にある写真のメーターが大して苦労も無く付けられるのは判っているのですよ。特にスピードメーターはkm/hに交換したので、その時に両方交換することも出来たのです。タコメーターが電気式なのでちょっと困ったかもしれませんが、それは流用が効くので何とかなるはずでした。でも、エルドラードはやはりこの雰囲気がいいのかもしれませんね、ましてや左のタコメーターの針が上の方に踊るような走りは一切していない現状を思えばタコメーターさえ要らないかもしれません。3000回転以下、メインジェットは使わない走りを延々としているわけですから(笑)。 

白いメーターのバイクが欲しくなったでしょ?(笑)




















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by Gambaldo850 | 2019-01-25 04:45 | Eldorado | Comments(19)
2019年 01月 17日

少し振り返って

 細かな部品のディティールを見ていく話が続きましたが、全体を見直してお話を書こうと思います。

 
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 私の1000Sは散々いじくり倒して最後の最後にはこのような形になりました。この後シートをもう少し角ばった750S3タイプに交換して完成しました。とにかく1000Sを買う時から750S3のようにしたくてかなりの時間とお金をかけてカスタムしていきました。途中で少し方向変更をしてDUCATIのイモラカウルを取り付けたりしましたが、それでもカウルの塗装以外を全て自分でカスタムの作業をしました。
 この頃のGUZZIへの傾倒振りと乗っている時の楽しさが今のエルドラードへ辿りつく時までの思いの深さに繋がっていることは自分でも判っています。自分の原点的なYAMAHAでオートバイ人生は終わるのかと思ったのですが、GUZZIへの思いは最後まで断ち切れませんでした。
 今こうして真横からの写真を眺めていると、自分で言うのも馬鹿な話ですが、かっこいいと思うのですよ。

 
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 CB750Fourは若い頃、まだSRに乗っていた頃ですが、東京の神保町の交差点で信号待ちしている私の目の前を対向車線から右折していったシルヴァーのK2のことが思い出だされるのです。当時既にかなり型遅れのK2でしたがライダーと排気音は私の心の中に強く残りました。その後会社の同僚がK0をレストアして乗っていたのですが、音以外には魅力を感じなかった、と言うより少し小馬鹿にしていました、正直なところ。CB-FやVFが出たのにCB-Four?と言う感じでした。
 今のように物凄い価格が付くような時代ではなかったのでCBを再構築するなんて余程の好き者じゃないとしていない時代でした、そういう環境の会社にいたにもかかわらず。でも、それから長い時間を経てある日急にK2に乗りたいと思い始め探しましたら程度のいいK2が比較的安価で探せました。K0を珍重する変な習慣が未だに有るのですが、私には自分の好きなCBに乗ることが大切でK0神話は違和感しかありませんでした。本当にCBを理解して乗り続けるのであればK4がベストだと今までも思っています。
 私が一番好きだったCBのいいところは音です、あの快音を聞きながらのクルージングは最高の快感です、私にとってCBはスポーツバイクではなくクルーザーなんです。

 
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 今回の一連の話の中ではR1150GSのことはあえて書きませんでしたが、GSと同時期にR100Sに乗っていたのです。GSが自分で思っていた走り方と違うのが徐々に判ってきてもっと低速で走れるOHVのBMWを経験しようと思ったのです。GSは快速過ぎて手放すまで5万kmほど走ってしまいましたが、もうそんなスピードは要らないよ!と感じていたのです。100Sはなるほど古き良き時代のBMWを良く表していましたが、BMWの凄さである歴代のバイクを通じて根底に流れている高速ツーリングの適応化が必ず顔を出すのです。それが私にはうるさく感じられるようになり、随分楽しんだのですが、2年2万kmほど走った後手放しました。
 それ以降、BMWに対してあまり魅力を感じなくなってしまったのは私の求める物との乖離があったからなのですが、求めるものが合致している人にとっては最高のパートナーでしょうね。

 
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 ハーレーは絶対に一度経験しなくてはいけないものだとずっと思っていました。しかも体力の有るうちにビッグツインのダイナを乗らなくてはいけないと思っていました。スポーツスターはもう少し歳を取ってからでも乗れると思っていましたからまずはビッグツイン。
 古いハーレーは今でも魅力を感じるものがあるのですが、この世界の入り口にはなるべく新しいものに乗ろうと思っていました。そこではじめからTC96を探していました。ダイナ系のFXDCはローライダーなどと較べると人気の点で劣るので中古価格もさほどのことがなくすんなり手に入れられました。ハーレーのディーラーの独特の雰囲気は十分楽しめるものでしたが、購入時に行っただけで二度と行きませんでした。
 ハーレーはハーレーの世界があって、ライディングも過去の経験があまり生かせず独自のハーレーライドを体得して堪能していました。エンジンは過去最高の快感と楽しみを与えてくれました、今でもあのエンジンだけは自分歴代ベスト3に入ります。でも、最後の最後までライディングポジションを合わせる事が出来ずにロングツーリングで疲れました、改造(改良)して合わせ込むのが筋だったでしょうが、私にはそこまでハーレーに入れ込むことは出来ませんでした。経験することが第一目的だったのですから。でも2年弱で3万km弱乗りましたから十分経験したと言えると思うのです。

 
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 ハーレーに乗りながら考えていたのは自分のバイク乗りとしての原点回帰でした。もう一度しっかりとYAMAHAに乗ろうと思っていたのです。友人が組み上げたGX750改850が偶然目の前にあり、居ても立てもいられずに譲ってもらいました。世界で唯一の空冷3気筒シャフトドライヴのエンジンはそれは独特の世界と快音がありました。当時スポーツに振ったエンジンだったのでしょうが、今乗ればトルク型のクルーザーエンジンです、初期型のみの3in1のエキゾーストは後の型とは違う高音交じりの重低音が聞こえてきて浮き浮きするものでした。ハンドリングも当時のハンドリングのYAMAHAと言われた操作性をじっくりと味わえるものでした。850の24リットルタンクが付いていましたが、大きなタンクが好きな私には最高のプレゼントでした。750の最後の方に特定の地域に向けた(多分英国)この850のタンクを付けたキャストホイールのモデル(日本の4型と同じかな?)が有ったようですが、それ以外にこのデザインのタンクを付けた750を私は見たことがありません。
 かなり気に入っていたので永く手元に残すつもりでしたが、味わい尽くす前に呆気なく廃車の憂き目に遭ってしまいました。それでもあのトルク感と唸る快音とハンドリングは未だに手の内に有り、いつも走る房総のとあるコーナーの進入から立ち上がりでは他のバイクで走ってもGXのハンドリングが蘇って来るのです。

 
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 今更ながらTX650のことを書くのはなんだか恥ずかしさが有る。TXの良さはエンジンに尽きます、見た目の良さは勿論ですが、レスポンスのいい360度クランクの快音は未だに耳の奥に残っていますし、アクセルを開けて盛り上がっていく気分はエルドラードでは味わえない高揚感です。ロングツーリングのお供には最高の相棒でした。ここではもう書きませんが、TXへの偏愛は4年間ブログに書き続けました。

 
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 エルドラードとの逢引きはまだ始まったばかりです。全身を揺さぶる重いフライホイールのトルク感と爆裂音に身を委ね、今まで味わったことのないようなゆっくりしたスピードで走り抜けるカントリィロードは快感以外の何物でもありません。GUZZI 1000S以降ずっと捜し求めていたスピードを落として楽しむロングツーリングがやはりGUZZIのこっち側の世界に有ったなんて随分遠回りしたもんだ。でも遠回りしたから分かり合える、感じ取れた世界があるのは事実でいろんなバイクに乗ってみないと判んないものなんだなぁって思っています。まだまだ知らない世界はたくさん有るでしょうが、もう新たな扉を開ける勇気も時間も残っていません。しつこく味わいつくそうと思っています。最後の最後はメイト90かカブ125が待ってくれていますから。




















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by Gambaldo850 | 2019-01-17 05:00 | Eldorado | Comments(8)