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日曜の朝はGUZZI、再び

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2018年 08月 13日

チェックボルト最終回

何とかなったようです。

 都内はお盆休みに入っておりものすごくがらんとして空いています。ずっとこのままだったら仕事がし易いのにと思いますが…カレンダー通りに仕事をしている私です。夏休みは来月にとって東北を走り回ってきます。

 さて、2度に亘って書いてきましたが、やっと何とかなったようです。事の発端は滲みを発見したファイナルケースのチェックボルトのねじ山が弱かった~崩壊した(苦笑)ことでした。解決策として考えたのは長めのボルトでノーマルボルトの長さの奥にまだ少し残っているであろうねじ山を使って何とかトルクを掛けてねじを締めることでしたが、ねじの長さを勘違いするという間抜けな結果で、修理は適わなかったのです。今回は最適な長さのねじを使い何とかしようという作戦でした。

 
チェックボルト最終回_c0377022_11012973.jpg
 今回使ったのはここに写っているものです。M10×15mm-P1.5の低頭キャップボルトを手配しました。そして今回重要だったのは、前回のコメントでmsfiveさんから頂いたゴムワッシャーを使ったら?と言うアドヴァイスでした。モノタロウでゴムワッシャーを検索していたら金属の輪の中に耐油ゴムを仕込んだシーリングワッシャーを発見しました。ただのゴムワッシャーですと潰れ続けてしまい最後はうまくいかない可能性があったのです。このシーリングワッシャーはゴムの部分が潰れきると金属部が母材に当たってシールするものでした。これならば最適なねじの長さと合わせれば行けるんじゃないか?と思えました。水漏れ防止のシールテープとシリコンガスケットを併用して万全を期します。

 
チェックボルト最終回_c0377022_11013032.jpg
 こんな感じで使います、母材に締め込んでいくとゴムの部分が潰れてシールします。ボルトのワッシャーと当たる部分とゴムの部分にシリコンを、ねじ山の根元の部分にはシールテープを巻きます。ゴムのシール部分が潰れるのはアルミのシールワッシャーが潰れるよりも少ないトルクでシール機能を期待できるのではないか、と。

 
チェックボルト最終回_c0377022_11013039.jpg
 潰れ代を引き算しますとねじ山は11mm程に成るようで、前回計ったシールワッシャー込みで8mm程度に比べると3mmほど長くなるはずです。1.5ピッチのねじ山ですから3mmでふた山多く掛かる計算です、そのふた山にオイル漏れをシールするトルクが掛かることを期待して見ましょう。

 
チェックボルト最終回_c0377022_11013006.jpg
 こんな感じでねじ込んでいきます。シリコンシールが過剰ですが、締めこみ終われば余分なものは外に押し出させれて来ますから拭き取ればいいのです。本来シール剤は薄く塗るのがマストですが、今回はうまく行ったら二度とここのねじは回さないという覚悟ですから、少し位多くたって何にも気にしません。
 低頭の穴付きボルトにしたもの、厚みのあるワッシャーを考えなるべく出っ張らず、目立たなくするのが目的です。

 
チェックボルト最終回_c0377022_11013058.jpg
 まず、シールワッシャーを付けていない予備のボルトで15mm奥までねじ山が有り、なおかつしっかり掛かることを確認したのち、一枚上の写真の状態のボルトをねじ込んで行きます。
 慎重に短めのレンチで止まるまで締め込み、最後にトルクが掛かるのを確認しながら90度ほど締め込んで終了。余分にはみ出したシール材を拭き取り、パーツクリーナーでしっかりと脱脂して滲んでもすぐに判るように。最後は過剰に確認の意味で黄色いペンでマーキングしておきました。

 さて、漏れは止まったでしょうか。翌日、翌々日と二日続けて暑い中に朝練を200kmしました。走行中はまったく気にせずいつも通り50kmほどの中間地点の休憩で恐る恐る目視確認、漏れていなさそう、ペーパーウエスで拭ってもオイルっ気もまったく無しで、これはうまく行ったんじゃないのか?と思える状態です。
 もう50km走って帰宅後に確認しましたが、まったく漏れ無し。これを二日続けて修理完了と思いました。はじめに滲みに気が付いてアタフタしたけれども、何とかねじ山の再生をしないで漏れ止めをできたようです。これでこの先はチェックボルトを二度と開けないようにファイナルケースのオイル交換をすることにします。



















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by Gambaldo850 | 2018-08-13 05:31 | Eldorado | Comments(6)
Commented by TC at 2018-08-13 07:06 x
Mr. gamba

こんにちは。

日本はお盆休みですね。
一時の暑さはいかがですか?

こちらも暑さは多少落ち着いてきたようで、今日は海風を感じます。

ボルト作戦、なんとかうまくいきましたね。
個人的ですが、使ったボルトも良いと思いますし、ゴム付きのワッシャーも素晴らしいアイデアをもらいましたね。

これでもう漏れがないことを祈ってます。
Commented by Gambaldo850 at 2018-08-13 18:38
>TCさん こんばんは。
お盆休みで仕事も暇のですが、出勤して職場でのんびりしています。
台風が来たり、雷雨があったり、猛暑だったりなかなかの夏です。

今回のボルト作戦、結果オーライで何とかなって一安心です。
オイル漏れは気分が良くないですよね、あと一ヶ所何とかした居場所があるのですが、それはずっと先のことでしょう。
Commented by Kachi at 2018-08-14 05:43 x
よかったですね。
ファイナルのところはエンジンオイルのドレンとつながるクランクケース内のように圧がかかるところでもないのが幸いでしたね。
これで一安心^_^

Kachi//
Commented by msfive at 2018-08-14 18:12 x
上手くいきましたね。
ワッシャーも、ちょうど良い物があって良かったですね。
今回選んだボルトも、いい感じです。

最近、Ducatiをイジっています。
ひとつひとつのパーツのデザインが美しく、つい見入ってしまいます。
親バカですね。(笑)
来年には、走れるようになると良いのですが。
Commented by Gambaldo850 at 2018-08-14 18:47
>Kachiさん ほんと、悪足掻きした甲斐がありました(笑)。
ある程度走ると熱が入って圧が掛かるのでしょうが、エンジンに比べれば微々たる物のはずですよね。

もう二度と触る気はありません!
Commented by Gambaldo850 at 2018-08-14 18:52
>msfiveさん コメントでヒントを頂いたのがきっかけでした、ありがとうございました。
一昔前では考えられないネット上のカタログはすごい情報量ですね。
今回もゴムワッシャーの検索からのお勧めの中に有ったんですよ。

DUCATIを含めて古いイタリアンの細かなパーツの凝ったデザインはいいものですよね。
また、多くに使われている汎用部品の格好良さも特筆物です。
でもDUCATI Single は別格で格好いいです。
シリンダーのデザインとか、フィンの細かさなんかはそれだけで、ご飯三杯は行けちゃいますね!
がんばって実働にしてください。


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