日曜の朝はGUZZI、再び

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2018年 06月 26日

古いバイクでゆっくり走る

古いバイクでゆっくり走る楽しさについて書きます。

 もともと速く走るには不向きなエルドラードですが、それに輪をかけてのんびり走ることを選択しているわたしです。その楽しみと共に乗っている時の留意点や心持ちなんかをわたしの経験のみでお話いたします。

 そもそも古いバイクに乗っている時点でいろんな事を考えながら走らないといけないのですが、面倒な事よりも面白い事の方が多いので何の苦も無く喜んでいるのです。古いバイクの何が楽しいのかといいますと、乗っている時の情報量が物凄く多い、操作をしながらやるべきことが多く忙しいのが面白いのです。機械的な優劣を考えれば、新しいバイクに何一つ敵うものは無いのですが、うるさいほどの情報を受け取り考えながら走ることの面白さ、その状態が普通の事と成りまったく意識しないで操作を続けることの優越感、いまのバイクでは聞こえて来ない多くの音を味わいながらのライディングの楽しさは古いバイクに許された自虐的な楽しさなのです。

 その楽しさを味わうための機械操作と整備について書こうと思います。

 
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 トランスミッションです。古いバイクには一般的なことですが、シフトの確実さを要求され、遊びの多い作動を確実に行うことが要求されます。気を抜いてシフトしたり、機械的に正しくない方法で無理にシフトするとミッションのギアのドグを痛めてしまいます。頭の中でギアのスライドを想像しながらドグの噛み合いを確実にするようにつま先(と踵)で優しく確実にギアチェンジします。クラッチの切りも確実に、もっと大切なのは接続です、確実にドグが噛んだ事を感知してクラッチを繋いでほんの一拍置いてからアクセルを開けます。これを素早く行うのが楽しいのです。可能な限りのスムースさと速さで人的クイックシフターになるのです(笑)。
 上記の作業を確実にするためにクラッチの遊び調整、クラッチレヴァーの位置調整、ミッションケース側のクラッチアームの位置調整をしなくてはなりません。クラッチレヴァーのガタの追い込みや、ワイヤへの注油でスムースな動きの担保。
 またシフト動作の力を確実にするためにシフトペダルのガタの追い込み、シフトリンクのガタを減らすためのスフェリカルベアリングの採用、リンク部/ピボット部の潤滑も重要です。
 つま先でギアを送り込む時のコッ・クンというわずかな二段の動きを感じられるようにしましょう。また、発進時にはほとんど半クラッチは使いません、重いフライホイールの恩恵を使ってトンと繋いで発進します、半クラッチを使うのはシフトダウン時、特に4-3-2と落とす時に繋ぎ際に半クラッチを使いバックトルクを最小限に減らすために使います。大きなツインには必要なテクニックだと思います。ミッションギアやクラッチハブを壊すよりクラッチ盤を交換するほうが安いです。

 
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 楽しくユルユルと走るためにキャブレターは重要です。しかし、キャブを触る前に最低限の前提条件はすべての点火系が整っている事です。手痛い経験上電気のしっかりしていない時はいくらキャブをいじっても意味が無いです。
 キャブレターのセットアップはすべてはまず標準の位置での確認です、そこでまともに走れるのでしたらもう触る必要が無いくらいですから。しかし、年齢の往った古いバイクの部品はすんなり行きません、中古車ならば必ず中の部品が正常かの確認が必要ですし、さほど高価な部品では無いので一気に更新するのが良いようです(DelOrtoの場合です)。わたしのVHB29のようにボディー本体が減っている事もあるので標準セットは参考程度にしかならない場合も多いですが、とにかく基準を設けていないと元に戻すことができません。
 どんなキャブレターでもアイドリングとスロー系のセットアップは2ヵ所のねじを回すだけでできるようになっているはずです。まずはそこを合わせましょう、アイドリングが安定しないと走っていても不快ですし、スロー系が合っていないと走り始め、アクセルの開けはじめがスムースでなくこれまた気分が悪いです。スローを標準の目安にスクリューを開け/閉めをいじり回転が力強くなる部分を探します。走りながら何度も何度も確認します、私はこのあたりがしつこいので神経質と言われるほど調整します。どんなに小さな変更でも必ずメモを取って記録します、記憶ほど当てにならないものはありません、特にこの年齢に成りますと(苦笑)。
 スクリューでの調整幅を多く外れるとスロージェットの交換ですが、ジェットを交換するのは最後の手段だと思っています。わたしの場合ボディーが減っているので制御されない空気が余計に入り込んでいる疑いがありスロージェット(パイロットジェット)をわずかに上げています、それによってかなり力強くアイドリングしますし安定しています。しかしそれによって標準の戻し回数とはずれていますが、現状を優先しています。この辺りは数値よりも自分のフィーリングを最優先します。
 私はメインジェットを使うような走りをほとんどしません、スロー系の少し上、ジェットニードルのテーパーが始まるかどうか辺りまでしか使わない走りなのでメインジェットのセッティングはしていません。だって走行の80%以上は2500回転くらいで走っているんですもの。
 以前の私にはキャブレターの調整が一番苦手なものでした、しかし、必要に迫られ自分でいじるようになると何とか好みにセットアップが出来るようになる物です、わたしにも出来ましたから器用なひとは絶対に出来ますよ。そのうち好みのセットアップが出来るようになります、たとえそれが少しくらい理論とずれていたとしても好みに合えば気にする事はありません、自分の好みにすることが大切です、だって走って楽しむのは自分自身ですから。しっかり決まったセットアップならば好燃費となって目に見える結果が出ます、大いに自信を持って良いと思います。

 
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 効かない効かないとボヤキつつも自分で出来る事はしてみたものの、結果はわずかな向上のみでした。プロがこれではいかん!とかなり調整してくれて今までで一番効く様になっています。ブレーキが弱いと走りすべてに影響して安心して走ることができません。スピードを出す事も憚れますし、いざという時に本当に洒落になりません。
 ドラムブレーキそのものの効力は大きいのですが調整不足が多いので、最適に調整すれば普通に走れるはずです。少し癖があり、ある程度効き始めるとセルフサーボ効果が大きくそこまでのコントロール性が好みに合わせるのが難しいです。今回の調整でそのセルフサーボの効き始めの位置が以前よりずっと早く出てくるので少し驚いたのと、前回書いたようにフロントサスペンションの性能と合わせてバランスが良いとは言えません。
 すっとブレーキレヴァーを握るとあっという間にサスペンションが縮みなおかつセルフサーボが強いのでいわゆる『カックン』ブレーキの様相です。慣れてきたのでリアブレーキとのバランスで普通に走っていますし、以前よりスピードも出せるようになりました。それでもブレーキ効力と好みの兼ね合いをまだ探っている状態です。
 充分な制動力を担保しつつ、自分のフィーリングに合うブレーキにするためにこの先も遊びたいと思います。

 私はバイクいじりが好きですが、すべては楽しくバイクに乗ることが目的です。整備や調整は楽しく乗る為の手段です、手段が目的成ってしまっては本末転倒に成ってしまいます。



















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by Gambaldo850 | 2018-06-26 05:29 | Eldorado | Comments(4)
Commented by TC at 2018-06-26 09:26 x
Mr. gamba

こんにちは。
ワールドカップ、日本勝ちましたね!

古いバイクは機械式、自分にはビートルがそれに当たります。
キャブをいじるのは楽しいですよね。
以前はボアアップしたストローカーにウェバーのキャブを搭載してたので、どこかへ行く度に調整を繰り返していたので、それほど苦にはならなくなりました。

それからドラムブレーキは侮れないですよね。
仰る通りアジャストメントさえしっかりしていれば、ちゃんとした制動力を約束してくれます。
ドラムブレーキの時代の乗り物はスピードもそれなりにしか出ない筈ですからね。

バイクいじり、クルマいじりは楽しいものです。
Commented by Gambaldo850 at 2018-06-26 18:50
>TCさん 古い機械物の操作の面白さってありますでしょう?
あまり古すぎるのも手に余りますが、70年代のものならば普通に動きますからね。

ドラムブレーキは生動力を上げるのが大切ですが、それからはタッチのフィーリングを良くしたいですね。
わたしのはワイヤーの工夫が必要なようなので思案しています。

いじって乗って楽しいですね。
Commented by otokichi2005 at 2018-06-26 19:36
ガンバさんの奮闘ぶりを読めば読むほど期待が膨らんできます。
一筋縄ではいかないんですね。
私は定年してからストレスがなくなった分、刺激もない日々を送っているのですが、なんだかとてもワクワクしています。
ところで私のループ、いつになったら来るのでしょうか?
夢だったのかなwww.
Commented by Gambaldo850 at 2018-06-26 20:30
>どかぽるさん 手の掛かる子ほど可愛いとは申しますが、まだそこまで行っていないですよ、なかなか素性のいいバイクでした。
面白がっていられるから楽しいですね。

あまりの遅さに面喰わないでくださいね。
あれ?夢でしたっけ?(笑)。


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