日曜の朝はGUZZI、再び

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2018年 05月 29日

エルドラドがいない。

 エルドラドが手元にないのです。

 私はバイクに乗り始めてもう40年以上になりますが、メインのバイクが手元に無い事はほとんど無く、長期の整備や買い替えでもブランクが空く事はほとんど有りませんでした。セカンドバイクが数台有ったり、季節的に乗らなくても良いかと思えるときも有ったのですが、今回エルドラドのトランスミッションオイル漏れの修理で預けてからまだ一週間余りしか経っていないのに何故だか強烈に寂しいのです。TW225に乗って通勤してもそれはそれで楽しいのですが、心の奥底にある虚無感というのか、言葉で言い表すには難しい重さみたいなものを感じているのです。直前まで2泊3日のツーリングで濃密な時間を過ごしてきたからより一層手元に無い事に対して落差が大きいのかもしれません。言い表しづらい重さの原因は・・・。
 修理自体の方法や時間などはGUZZIのスペシャリストに預けたので100%の信頼を持っているのですが、預けた時の現状確認された時に情けない事に良かれと思って自分で行った整備/調整の不備を指摘され、理論立てて説明できない忸怩たる思いがのしかかってきました。また後日試乗してもらった時に再び指摘された不備に返す言葉も無くただうなだれるだけでした。また今回最大の願いであったオイル漏れを止めることに関しても、漏れた最大の理由がわたしの怠慢というか油脂の選択ミスの可能性が高いのです、トランスミッションオイルの選択は私ではなくすでに入っていたものを継続使用したのですが、一番初めの初めにチェックしてこれなら問題無しとしてオイル交換をしなかった事が悔やまれるのです。赤くてきれいなトランスミッションオイルだったので嬉しかったのですが、そこに落とし穴が有った可能性が高いのです。交換するチャンスが有ったのにみすみす逃してしまい、結果がオイル漏れ、オイルに対してもう少し知識を持っていれば防げた可能性も有るのです。そんなことがあったので、まだこの先の整備の方向性も決まっていないにもかかわらず少し気持が重いのです。ブログを書いて整備の話を散々書いているにもかかわらず、この程度なんだよなぁ、と。
 まぁ手元に無いものに対してぐずぐず考えても仕方ないのでお任せした事は全て信頼してお願いしましょう。


 
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 トランスミッションオイルをミネラル系に交換して試走してもらっても漏れが少なくなることはあっても根本的にはだめなので、トランスミッションケースを下ろす事になりました。ここまでは想定内なので下ろしてもらってシール交換をお願いしています。リアホールを外してスイングアームを外して見たところ、赤色丸で囲った部分のアウトプットシャフトのシールも酷く漏っていてスイングアーム内にオイルがかなり回っていて酷かったようです。わたしが一番初めに気がついてブーツを嵌め直してオイルを外に出さなくしただけの所です。逃げ場の無くなったオイルはブーツの中を通りユニヴァーサルジョイントを潜り(潤滑して?(笑))スイングアームのパイプの中に溜まっていったようです。すごいですね。

 
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 エンジンを左側真横から見ら透視図です。右側の後にはトランスミッションケースが装着されている図です。トランスミッションケースの右側の赤丸の部分のオイルシールが今回盛大に漏った所です。↓の通りにオイルが伝い通称『ヘソ』と呼ばれる四角い穴から外に垂れてきます。トランスミッション側がクラッチプレートに近いのも見て取れます。
 左側の赤丸はクランクエンド(後端)のオイルシールです、たぶんここもオイルが漏れている筈です。トランスミッションオイルが酷く漏れる前はエンジンオイルが僅かながら漏れ出ていましたから。
 今回のトランスミッションオイルの漏れの原因の可能性について考えます、まったくの一つの可能性としての話ですが、化学合成のミッションオイルを良かれと思って既に入っていたものをそのままにした訳ですが、合成油に含まれる多くの添加薬品の何かがオイルシールのゴムを犯し膨潤させてシール機能を落としたのではないかと。膨潤は時間と温度に依存するようですから、前のオーナーが距離をあまり走らなかったこと、わたしが一気に距離を重ねた事、このところの気温の上昇が重なり合っての漏れではないかと。エンジンオイルの化学合成とはトランスミッションオイルの化学合成は切り離して考えないといけないようですので、単純に古いバイクに化学合成油は漏れるとの結論では無いと思います。しかし、まったく的外れでもないとも思っております。結論はこの先の経過を見るしかないです。

 
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 クランクシャフト単体のイラストです、前項のクランクシャフト後端にオイルシールが嵌るのですが、その内側に大きなクランクホルダーの部品が入りますので、オイルシールは一番外側です。マイクロメーターで測っている辺りはクランクホルダーの辺りですが、そのもう少し外側の赤丸の辺りにオイルシールが嵌ります。今回エンジンオイルもこの部分から漏れているので交換するのですが、このシールが嵌る部分に錆による腐食や荒れがあった場合エンジンO/Hでクランクを取出しラッピングで磨き上げないといけないかもね、と少し恐ろしい事を言われましたが、それは最悪の場合の想定だと思います。思いたいです。

 
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 最悪の時はこのような作業が待っております。ここまでやらなくてはいけない場合はそれなりのコストと覚悟が必要ですが、願わくばそうならない事を祈ります。
 ループGUZZIは作られてから45年ほど経つのが普通ですのでやらなければならない事も多く、今回のわたしのシール交換も多分過去に交換歴があるはずですが、エンジンを下ろすほどのメインテナンスをされたかどうかは判りません、プロが各部を分解していけば整備歴を判断できるのでしょうが、幸か不幸か私は自分の目で見る事ができません。見たらひっくり返るような結末が有るかもしれませんが(苦笑)。
 古いバイクに乗り続けるということはこのようなことにも覚悟が必要ですね、自分で出来ることとプロにお願いすることの切り分け、構造を理解してトラブルに対処する事、部品の手配、待つ時間、そしてコスト。全てそのバイクを好きで楽しく乗るための手段ですね。どれか一つでも辛くなると乗る楽しみも減ってしまいます。

 いずれにしましても、リアホイールからトランスミッションケースまで順番に下ろされ分解部分のすべてのオイルシール/ガスケットは更新されてオイル漏れの憂いは無くなってくるはずです。長い目で見れば乗り始めにやっつけてしまえばこの先長く安心して乗れるようになるはずです。もしかしたら最後の大型バイクかもしれないエルドラドですからこの先の憂いを全て払拭し、乗ることを純粋に楽しめるようになりたいです。あの楽しい乗り味が戻ってくることを待つばかりです。

  5月28日現在、トランスミッションケースは外されているのを確認しました。



















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by Gambaldo850 | 2018-05-29 05:31 | Eldorado | Comments(8)
Commented by TC at 2018-05-29 09:41 x
Mr. gamba

こんにちは。

大事になってますね。
仰る通り、オイルの選択には注意しないとなりません。
なんでも化学合成オイルが良いという訳ではないですよね。

先のコメントにも書きましたが、トランスミッションフルードはメーカー指定の物以外は使ってはならないとも聞かされていますし、古いビートルを持っているせいもあり、オイルの選択には気を使っているつもりです。

今日の記事でもまた勉強されました。
45年の間、何人オーナーが代わり、どのような整備をしてきたかによってもコンディションが大きく変わるでしょうが、これからは白紙に戻って、Mr. gambaのものになりますね。

1日も早くエルドラードが元気になって戻ってくることを祈っています。
Commented by パタパタ at 2018-05-29 11:46 x
へぇー、グッチってドライブシャフトにオイル入ってないんだ。 BMWだったら逆に入ってなかったらオオゴトですが。
まあ、古いものなんで、`素材’ ぐらいに思っていた方がブナンだと。特にガンバさん気にしいだし。
しかし、ガンバさんがアタシのG/S買ってたら、死んじゃってるな(笑い)
直すのも、楽しみと思えば気分も変わるかも。(ムズカシいけどね)
Commented by Gambaldo850 at 2018-05-29 18:45
>TCさん 今日電話があり修理が終わったということでした。
さすがスペシャリストは数をこなしているだけに非常に手が早いです。
100%の信頼を持ってお願いしましたが、驚く速さでそれに応えてもらえました。

オイルの種類に関してはこの先の検証も必要ですが、やはり相性というものがあるのかもしれません。指定のオイルがある以上従うべきでしょう。
わたしも今回のミスを肝に銘じませんと。

そうなんですよ、今回の作業で名実共に初期化が終わったとおもいたいです。
そしていよいよわたしのものになるような気がしますよ。

エルドラードが現地っぽい発音ですか?
今度からそっちにしようかな?(笑)
Commented by Gambaldo850 at 2018-05-29 18:49
>パタパタさん R100Sもスイングアームの中にオイルを入れていました、きっとそういうモノなのでしょう。
GUZZIはシャフトの部分がオープンのものも後に出てきますから考えの違いかもしれません。

気にしい…なんですよ、私は!
特に自分のバイクのオイル漏れとキャブレーションの不調は嫌いなんです。
でも、いじることより楽しく走り回るほうを優先したいのです。
そのためにメインテナンスをしますよ。
Commented by TC at 2018-05-30 11:35 x
Mr. gamba

こんばんは。

これからがMr. gambaの腕の見せ所です!
魅力を十分引き出しながら乗りこなすこと、それから楽しみながらの細かいメインテナンスです。

意識せずに書いてしまいましたが......
発音は「エルドラード」となります。
El Dorado 黄金、宝の山って感じでしょうね。
Mr. gambaの宝物です!
Commented by Kachi at 2018-05-30 19:40 x
大切なバイクがお手元にない虚無感、良くわかります。
でもすぐですよ、私も半年待ちましたけど、そこまではかからないでしょう^_^
しかし、化学合成油が原因でオイルが漏れるとは、知らなかったことでも後悔が残りますよね。
私の場合は知らないことばかりで、私なんかと比べるのは失礼もいいところですが、ガンバさんはいろんなこと良くご存知だなぁと感心ばかりしています。

早く良くなって帰って来るといいですね。

Kachi//
Commented by Gambaldo850 at 2018-05-30 20:03
>TCさん この週末にエルドラードが戻ってきます。
またじっくりたっぷり楽しみたいと思います。
より自分好みに仕上げていきますね!

今回以降 エルドラード でいくことにします。
あまり強調すると嫌な野郎に成っちゃうから気をつけますが。
Commented by Gambaldo850 at 2018-05-30 20:07
>Kachiさん エルドラドは土曜日に引き取りに行ってきます。
望外に速く仕上がったので嬉しいです。
ということは重症じゃなかった?と思いたいです。スペシャリストは本当に作業が早いです。

化学合成油の話しはわたしのエルドラド限定の話だと思ってください。
RTはたぶん大丈夫ですし、現代のバイクにはあまり関係ないことかもしれません。
古いバイクでも最新のシールならば問題は起きないはずですよ。


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