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日曜の朝はGUZZI、再び

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2018年 03月 02日

こまごまごま

こまごまとした事の続きです。

 週末の朝にはGUZZIに乗って充分楽しんだあとは帰宅後気になった所を触ります。重整備はないのですが、微調整やちょこっとしたコスメティックなことが多いです。

 
こまごまごま_c0377022_17482997.jpg
 エルドラドはフロントブレーキがドラムブレーキなので(もちろん後もですが)ワイヤの調整が肝なんです。
ドラムにブレーキシューが上手に当たるようにする調整が必要ですし、ディスクに較べれば弱い制動力を少しでも高め使い易くするのが大切な作業です。前輪を分解してシューの当たりが均一なのか確認が一番大切なところですが、今回はそこまでの事ではありません。強めにブレーキレヴァーを引く(握る)とワイヤーの遊びとかシューが当たってからのワイヤの伸びとかフィーリングを悪くする原因がいくつかあります、ワイヤをパンパンに詰めるのも引きずりの問題もありいい所を探すのが気持ちよくドラムブレーキの使うコツです。
 そして、もう一つ問題なのが私の手が小さいということなのです。なるべくブレーキレヴァーを近めに置いて指の掛かりを素早く具合のいい関節にレヴァーを当てたいのです。手が小さいというより、指が短いのですね、手の平は人並みなのですが、指が短い…遺伝ですから仕方ないね。
 上に書いたすべての条件を満たすためにレヴァーの基部とホルダーの隙間に3mmほどのスペーサーを挟み込みました。スペーサーを挟んだ分だけレヴァーは手前に来ますし(レヴァー先端で10mm弱)、ワイヤの遊びを減らしてシューが当たるまでの時間を短縮できる、予めテンションが掛かっているのでタッチが良くなる。もちろんワイヤの遊び調整は何度も行い問題が起きないように調整をしました。実際乗ってみるとレヴァーが近くなったのとタッチが硬質に成り制動の調整が今まで以上に良くなりました。一番の朗報はレヴァーが近くなった事かな、遠いとアクセルを戻しながらレヴァーを引くのがワンテンポ遅れるので怖かったんですよ。
 このあと後付けのブレーキスイッチを付ける作業を行いますが、それはまたいずれお話できると思います。

 
こまごまごま_c0377022_17482912.jpg
 今度はコスメティックなお話です。タンクの上面に『風神雷神図屏風』の雷神様を貼りました。
何を血迷った事をしているのだ?と思われる方も多いでしょうが、これは私のおまじないなので笑って見過ごしてください。歴代バイクのどこかに『風神』か『雷神』を貼っていたのです。直近ではYAMAHA GX750(改850)には風のように走りたいので風神を、TX650には快音を期待して雷神をタンクの上面に貼り付けておりました。今回エルドラドにもより快音を期待して雷神を貼りました。
 優しい気持ちで見て下さいね。

 
こまごまごま_c0377022_17483044.jpg
 コスメティックな話の次は真っ当な調整の話です。
クラッチの当たり調整です。乗り始めの頃から少しクラッチの切れが悪い事は気付いていました、ハンドルレヴァーの方のワイヤの遊び調整で何とかしのいで来ましたが、クラッチワイヤを新品に交換してワイヤの遊びが出切った頃に再びきれの悪さを感じるように成りました。具体的には停車してしまうとニュートラルで出しづらい、ローに入れて一杯にクラッチレヴァーを握っていてもほんのわずかですが駆動が掛かっているのを感じる、その状態からニュートラルが出しづらい、ということでした。信号待ちなどでは停車の寸前にニュートラルに入れるので問題はないのですが、自宅の車庫で帰宅した時の切り返しやUターン時の極僅かな半クラッチのつながりに意思とは違うものがあったのです。
 ハンドルレヴァー側で遊びを調整するのももっともなのですが、ミッション側のレヴァーの基部の遊び調整をした方が『切れ』の調整には有効だと思いました。クラッチ板の減りに対応してこちらのレヴァーの基部の遊びも変化するからです。
 バイクの下に仰向けに寝転んでトランスミッションケースの一番後ろ側を覗きますと、写真のようなレヴァーが見えます、写真の左側(車体では右側)にクラッチワイヤが繋がっておりレヴァーを握ると写真上方にレヴァーが引かれるのです。レヴァーの基部に有る長いクラッチロッドがトランスミッションケースを貫通してクラッチ板を押し込み接続が切れるようになります。
 写真で示したロックナットを緩め、クラッチロッドの先端を押す調整ねじを締め込み遊びを小さくすることによってクラッチの切れ幅が大きくなりハンドル側のレヴァーを完全に握れば今までより移動量が大きくなり切れが良くなるはずです。
 さぁ、狭い所に上向きに寝転んで作業しますよ!

 
こまごまごま_c0377022_17482902.jpg
 12mm幅のロックナットはすぐに緩めることはできますが、ほんの僅かテンションの掛かった調整ネジは指で回せるほど緩くありません。ここで二面幅3.5mmのスパナが必要になります。普通そんな小さなスパナを持っていないでしょう?私は持っているのです(笑)、なぜならばこの3.5mm幅のスパナはシリンダーヘッドのロッカーアームのヴァルヴクリアランス調整の時に使うサイズなのです。場所は違えどロックナットを緩めアジャストボルトを調整後保持しながらロックナットを締める作業は全く同じです、こちらはシックネスゲージは使いませんが。
 書くと簡単ですが、狭いバイクの下で両手を使いながらのこの作業はなかなかしんどい作業です。こんな時は本当にバイクリフトが欲しいなぁと思います。リフトが有れば下回りの作業がどれだけ楽になるでしょうか、オイル交換も楽ですし、リアタイヤの交換も楽でしょうねぇ。
 ここの調整で遊びを減らし(ゼロではない)、ハンドルレヴァー側でワイヤの張りの適正化をすれば今まで以上にクラッチの作業が自分の意思とシンクロすることでしょう。調整後は普段手を入れないところの油汚れをきれいに拭き取っておきました、オイルの滲みは無いようなのでひと安心です。このプッシュロッドのオイルシールも漏れのお約束の場所のひとつなんですよ。
 調整翌日早速乗りましたが、家の前を出発する時点でクラッチの切れがいいことを体感しました。信号待ちではわざとローのまま停まり、そこからニュートラルを出しますとすんなり出ます。クラッチが引きずっていてニュートラルが出し辛い症状からは開放されました。ハンドルレヴァー側の遊び調整も指定どおりにしたのでクラッチの繋がる位置も最適な感じです。上記のブレーキレヴァーの調整と今回のクラッチレヴァーの調整で左右のレヴァーの操作性がずいぶんと気持ち良いものになりました。
 操作系の調整は最適な範囲で自分に合わせると気持が良いし、安全ですね。(レヴァーと書くのは鬱陶しいかな?)


 
こまごまごま_c0377022_17483099.jpg
 まじめに作業したら再びコスメティックな作業です。今回の写真もレンズにオイルが付いたまま撮ってしまったので手振れ風になってしまいました。
 矢印で示した穴付きボルトの穴にメッキのキャップを嵌めました。4本有るうち手前側の二個に嵌めた状態で写真を撮りました。以前にハンドル交換のときにハンドルアップスペーサーを割り込ませたのでノーマルの特徴的な形の好ましいデザインのボルトを使えなくなってしまいました。 流用したボルトはbremboのキャリパーの合わせボルトです、六価クロムで表面処理された硬いボルトです、たまたま手持ちに有ったので使ってみただけですけどいつも見える『穴』は気になっていたのでキャップを嵌めておきました。
 この写真で注目すべきはエルドラルドのタンクカラーに塗った『無事』カエル君です!(笑)

 今回のこまごまとしたお話はここまでです、長い話にお付き合いくださってありがとうございます。まだ続くかな? 

こまごまごま_c0377022_17483691.jpg
GX750改850
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TX650


















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by Gambaldo850 | 2018-03-02 05:34 | Eldorado | Comments(8)
Commented by TC at 2018-03-02 11:35 x
Mr. gamba

こんばんは。

ワイヤー式のブレーキ、クラッチは小まめは調整が必要ですよね。ビートルがそうなんです。
3000マイルのオイル交換の際にタペット調整、ブレーキ調整(ホイールを外してドラムの穴からクリックする=ホイールが純正ではない為)と結構手間がかかります。
3000マイル乗るとブレーキの踏みしろが変わっているのをはっきりと感じます。

フリーウェイで飛ばしていて、前走車が急ブレーキを踏んだ時にはひやっとすることもあり、昨年のはじめにディスクブレーキに改造しました。以来、踏みしろが変わることもなく、安心して思いっきり踏み込むことが出来るようになりました。
クラッチの切れは殆ど変化しなさそうですが、ある時信号待ちでクラッチを踏んでいる最中、ケーブルが切れました(笑
エンストしたわけですが、それでも信号待ちの度にエンジンを切り、セルでスタートさせて、シフトチェンジはノークラッチで走らせ帰宅したことがありました。

Mr. gambaのオリジナリティは良いと思いますよ。
デカールだったり、カエル君だったりと。
それに雷神と風神は硬派だと思います。

レバー vs レヴァー
leverですからねぇ、やはりレヴァーとなりますよね(笑
他の単語を英語の発音に正確にカタカナで示すのなら、レバーはやはりレヴァーではないでしょうか。
でも、目にするとピンとこなかったり、また濁点があるので抵抗があるかもしれませんよね。
Commented by Gambaldo850 at 2018-03-02 21:01
>TCさん フロントブレーキは普段通勤で乗っているタウンメイト90より効き/タッチ共に悪くて参っていたんですよ。 
今回の調整でメイト並みは成ったかな?と。

古いだけにあまり突き詰めて追い込んでも私のストレスに成るだけなので、おおらかな気持ちで乗り、車間距離を多めに取るようにしています。
充分クラシックバイクなのでオリヂナルの良さを味わっていければいいナと思っています。

レヴァー(笑)、今回あまりにも出番が多いので少しうるさかったかな?と。
なるべくV発音はヴで統一したいなと。
Commented by postpapa at 2018-03-03 09:57 x
イメージ的に指が長そうと思っていたのですが、違ったんですね(笑)。
自分も指が短いし手のひらも大きくないし、おまけに心も狭いですね~
以前従弟がプロリンクのXLR250を買った時にレバーの遠さに戸惑いました。
レバーホルダーに太めのタイラップを巻いて近くした事がありました。
応急処置だったのですが、従弟が大いに喜んで「これでいく!」と(笑)。
クラッチの切れが悪いのは気分が良く無いですね。
こちらも指の長さ故に遊びを大きめに取るのですが、引きずりとの兼ね合いで妥協点がミートポイント。
カエル君グッチカラーになったんですね。
うちのカエル君はシュライヒ社のやつで、ちょっとリアルで評判は宜しく無いですねぇ。
Commented by TC at 2018-03-03 11:16 x
Mr. gamba

こんばんは。

レヴァーに続いて、オリヂナルとはさすがMr. gamba!(笑
自分はロスアンゼルスとは書かず、ロスアンジェルスと書きます。地元っ子の拘りです(笑

have a nice weekend and enjoy your ride!
Commented by Gambaldo850 at 2018-03-03 16:30
>postpapaさん どんなイメージだか存じませんが(笑)、指が短いんですよ。
子どもの時は気づかなかったんですが、大人になってバイクのグローブを手の平に合わせて買うと指がひと間接分余るんです(笑)。
いろんなひとと手を合わせてみると指だけが短い(苦笑)。

無事カエル君は効果があるので必携ですよ!
カエル物は物凄くたくさんなりますね。
Commented by Gambaldo850 at 2018-03-03 16:46
>TCさん オリヂナル(笑)、気がついてくださっただけで満足です。

今朝は少し春めいて気持ちよく走れました。
Commented by at 2018-03-08 11:23 x
こんにちは。
古い記事にコメント、失礼します。
そのステッカーイイなぁって思います。真似させてもらうかもしれません(^_^;)
Commented by Gambaldo850 at 2018-03-08 15:18 x
>ぶさん お久しぶりです。
風神雷神、真似してください。
実物は東京江戸博物館の売店で売っていますよ。
Amazonでもあるかな?(笑)


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