日曜の朝はGUZZI、再び

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2017年 12月 03日

ダイナモと点火系

 レッカー車に乗っちゃったのでそのリヴェンジ整備です。

 前回お話いたしましたように、朝練を始めてすぐにエンジン絶不調に陥り路上確認でもいかんともしがたく初めてレッカーを呼びました。レッカーを呼んだこと自体は仕方なしと納得できるのですが、電気系と思われる不調に対してあまりにも不可解で気分が悪いものでした。直前に点火系を予備的に交換して最高の走りを前日にしていたにも関わらずだったからです。引き上げ当日は様々な所を確認した物のエンジン始動するだけで、回転が付いてこない、そのうちエンジンまでかからなく成り・・・という時点で終了でした。翌日から平日の間に頭の中でいろいろと考えながら、この辺をもう一度確認してみようと土曜日を心待ちにしていました。

 
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最近いくつかの作業が重なる時は事前に書き出しておかないとすぐ忘れてしまうのです。やるべき事、確認すべき事がすっぽり抜けてしまうのを防止するために大き目の字(これ大切)でメモ書きをしておきます。
 自分でも情けないと思うのですが、途中で話しかけられたり、他に気がいったりしてひとつの作業を終わらせる前に次に行ってしまうこともあるのです。

 
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 電気系の確認をするつもりだったのですが、その少し前にアイドリング中のエンジン前側のダイナモ(オルタネーターじゃなくて)がエンジン回転数にあわせて5mmほど上下に揺れているのを発見しました。ダイナモ取り付けブラケットの2点留めのボルトが緩むのがこの車種のお約束のトラブルですから、ネジを締め直さないといけないのかとゲンナリしたのです。
 ダイナモを片手で揺すってみると、なんと取り付けブラケットの途中に隙間が見える!これは折れているよね? 仕方なく、タンクを外してかなり重いダイナモをはずして確認するとこの通りポッキリ折れていました。この時点で目の前が真っ暗になりました。溶接してくれるような場所を知らないよぉ。
 この時気付いたのですが、この写真でブラケットから横に伸びるステイが溶接されていますが、これは前人がモディファイして追加のステイを付けたのですね。補強のためでしょうが、きっと振動の共振点が変わって折れたのでしょうね。

 
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 そしてダイナモをはずしてもう一つビックリ!本来10mmのボルト2本で取り付けられているはずの場所に何やら物凄いサイズ違いのボルトが刺さっている!
 (その前のねじ山が見えている穴はオイルラインを外した跡です、ブラケットを外すにはオイルラインを取る必要がありました)

 
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 がぁ~! これが噂に聞いたアメリカンの力技の修理です! クランクケースにタップを立て直し、インチサイズの13mm位(1/2インチ?)のボルトをねじ込んであります。後ろ側も10mmのボルトを無理やりねじ込んであり、クランクケースのキャスティングがヒビがはいっている!幸いリブの部分でケースの強度とは直接関係ないところなのでホッとしましたが、これで大丈夫なのか? 見た感じではかなりがっちり食い込んでいるので強度は出ているように見えますが・・・。
 これほど頑丈にした甲斐があってボルトは緩まなくても追加ステイの上側が折れたんですね!
  
 
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 何度も同じような写真ですいませんが、こんな感じでした。上に伸びているのが追加ステイ。
私のエルドラドはループGUZZIの難所と言われているところがことごとく逝っています(いました)、先人達の知恵を借りながらめげずに克服していくつもりです。しかし、これが続くと笑えなくなるなぁ。

 
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 近所で溶接を受け付けてくれる場所を全く知りません。知り合いのバイク屋までいってお願いするべきでしょうか…。ネットで検索するといくつか見つかりまして、電話をかけたところ一軒目が快く受け入れてくださること。早速シエラに乗ってお邪魔しました。
 モノの10分ほどで、バリバリバリッと溶接してくださいました。溶接の部分は以前より強くなるらしいので期待しましょう。また、親切に防錆のスプレーをササッと降り掛けてくれました。しかもお値段がここで書いてはいけないほどの価格で、手間賃にもならなかったのですが、ありがたくお言葉に甘えました。休日の朝からありがたかった事です。

 
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溶接を盛り盛りしてもらい、シルヴァーに塗ってもらったダイナモブラケットはなんだかとてもきれいになりました。この写真では判りやすいですが、横に追加されているL字のアングル材のステイで3点留めされていました。でもその甲斐なくそのステイのすぐ上が破断していました。共振位置が変わってしまったのでしょうね。もう二度とこんなことが起きないように願いたいものです。

 
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 せっかく車で出かけたのですから(雨が降り出していました)、一番疑わしいコンデンサーも買いに行きましょう。いまどきこんなコンデンサーを在庫している車屋さんなんてそうザラに有る訳じゃないですよね。私は以前乗っていたクラシックミニのことを思い出し、ポイント点火でディストリビューターを介している点火系を持つ車を考えていました。候補に挙がったのは(特に日本で人気のある)クラシックミニ、FIAT500、VWビートルを扱っているお店です。はじめ点火系が全く同じと思えるFIAT500のお店に行こうと思っていましたが、溶接してくれた鉄工所から一番近いのはわたしも以前通っていたミニの専門店でした。お店に着いてミニ用じゃないのですが、と事情を説明していくつか有るコンデンサーの中からこの部品を選んでもらいました。ミニ用でもこれが一番安定しているよと。
 左から一番初めに装着されていて予防的に交換した物、今回のレッカーレスキュー事件を引き起こしたと思われる新品にして不良品、そうして容量を確認して流用するミニ用のコンデンサー。お店でもう一つ予備にクレと言ったら、とりあえず一度付けて調子良かったらもう一度買いに来いと言われました。後日もっと信頼できるであろうTOYOTA純正部品のDensoの物を予備に買いました。でもさ、コンデンサーってそんなに故障する物なのかな?もし故障が少ないものであるのならば、故障を誘発する電気的要因がエルドラドにあるのでしょうか?コンデンサーが壊れる要因を判る方いらっしゃいますか?

 
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 コンデンサーを取り付けました。この時にコイルまでの電源、コイルの抵抗(一次、二次)、交換したばかりのハイテンションコードの通電、ポイントギャップなど考えられる電気の部品の確認再確認もしました。今回の不調は片肺ではなく両方がダメだったので、ディストリビューターまでの電気の問題と判断しました。故障時にはプラグを外して火花を確認しましたが、強くはないけど、ちゃんと飛んでいるのも不思議な感じでした。
 願いを込めてキーを捻るとあっけなく始動しました、この間の不調が全く嘘のようにとうとうとアイドリングします、うむぅやはりコンデンサーだったような気がする。
 このあと容量を測れるテスターで交換前のを含めて3個のコンデンサーを測りましたが、一番初めに付いていたものとミニ用は0.25μFの近似値を示し、問題と思われるやつはなんだか信じられないような三桁の数値を示しました。いわゆるコンデンサー抜けと言うことだったのでしょう。

 
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 最後に点火タイミングを合わせます。写真は調整前で少し合っていませんが、ぴったり合った写真はピンボケで使えなかったのでこちらで少しだけ説明します。
 右側の下向きの大きな矢印が確認ポイントで、ダイナモを回す下側のプーリー(クランク直結)の縁に小さな切り欠きがあります。とても見づらいので黄色でペイントしました。クランクは写真の左側から右に回ります、4つ有る内の左側がTDCで左シリンダーの上死点を示します。二番目の黄色い矢印がアイドリング時の5度進角しているポイントでアイドリング時にここを下向きの矢印の所に合わせます。三番目は約2500回転で25度進角しているところ、そうして一番右の矢印が最大進角で33度進角していることを示しています。
 アイドリングしている時にディストリビューターの本体の留めネジを緩めて本体をほんの少し左右に回してアイドリングの線を合わせます。ここが合えば2500回転も最大進角も合う事になっています。かなりしつこくタイミングを合わせました、TXの経験からここをしっかり合わせるとエンジン安定して回り、アイドリングも力強く打ちます。このあとキャブのスロー系も再調整して出来上がり。

 翌日試乗しましたが、はじめはおっかなびっくりでしたが、エンジンの回り方が安定しているのが判ると安心してリラックスして乗ることができました。今回の整備でたぶんコンデンサーの不良が原因だったのだろうと推測できましたが、気を緩めず、安定期に入るかどうかしっかり確認したいと思います。ちなみに給油しましたが、20km/ℓ走っていました、いいんじゃないでしょうか。

 長いレポート終了です。

 

















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by Gambaldo850 | 2017-12-03 05:29 | Eldorado | Comments(8)
Commented by TC at 2017-12-03 06:37 x
Mr. gamba

こんにちは。
25度近く気温が上がっている快適な土曜の午後です。

確かにアメリカ人は大雑把と言うかいい加減な作業や修理をする輩が多いです(笑
また逆に素晴らしいスキルを持った連中もたくさんいます。

でもこのブラケットや無理やりねじ込んだサイズ違いのボルトは頂けませんね。
ブラケットをつければ良いと言うものではありませんからね。
ただ今回はしっかりと補強を入れもらった様なので問題はないでしょうね。

近場に溶接していくれる場所が見つかって良かったですね。
その点こちらは便利なものでして、親友がマシンショップを経営、また別の親友はバハのオフロードレース用のクルマを作るショップを経営していますので、加工や溶接は気軽に頼める環境なのです。

コンデンサー、電気系、目に見えないものですから、不調になるとタチが悪い場合が殆どだと思います。
外目と言うか外観が綺麗だと騙されやすいのですが、どのくらいで交換するべきかすら判らない代物です。

Mr. gambaのこと、ブラケット補修後にはタイミングを取り直した様ですし、試乗の結果も良かったとの事、安心しました。
これで当分問題なく乗れれば良いですよね。

have a nice Sunday!
Commented by otokichi2005 at 2017-12-03 09:11
治って良かったですね。
ホント電気は見えないから厄介です。
私のはmade in Japanの新品がダメになりました。
けれども、ダメにした可能性も捨てきれず、今心がけている事はメインスイッチをONにしたらすぐにエンジン始動、コイルやコンデンサを空焚き???しないようにしています。
Commented by Gambaldo850 at 2017-12-03 12:42
>TCさん アメリカから来たループGUZZIを自分でいじくっている人たちは、アメリカンな修理が出てくるとまたかよって思うんです。
いろんな話を聞いていましたので、俺のにも有ったんだなと冷静に対応しました。
たぶんショップじゃなくて自分でやるんでしょうね。

溶接は友人のバイク屋までひとっ走りと思ったのですが、面倒くさくて近所を探したんです。
そうしたら親切な人で本当に助かりました。

コンデンサーはあまりの質の悪さにがっかりしました。
もともとそんなに壊れる部品でもないのに困ったものです。
とりあえず日本製のものを携帯することにしました。
Commented by Gambaldo850 at 2017-12-03 12:45
>どかぽるさん まさか新品のコンデンサーが悪さをするとは思わず、辿り着くまで時間がかかりました。
今度は一番い疑う事にしました(笑)。

コイルの空焚きは本当に気を付けないといけませんね。
ある年代以降はセルボタンに連動して通電するような配線になっていますね。
GUZZIも空焚き注意報発令中です。
Commented by ピッツS at 2017-12-04 20:43 x
こんばんは。
コンデンサーが悪さをいていたのですか。ガンバさんGXの時はコンデンサー不良の記事はなかったですよね。あの車体は後期型の電装に換装されてましたっけ? 自分のは一度交換したことがありました。放電にバラツキが出たのか、もうガクガクになって、交換して調子を取り戻しましたが、またなるのも嫌なのでセミトラユニットを作ったんですね。バックアップとしてコンデンサーは線を外してそのままにしてましたが、結局出番は無かったですね。旧車は電気でまるで別物になりますから、これからのお楽しみですね。
とにかく直って良かったです。
Commented by Gambaldo850 at 2017-12-04 21:17
>ピッツSさん 私のGXは前オーナーが後期のフルトラにしてくれていました。

今回の路上修理でもプラグを外して火花を見たのですが、飛んでいるんですよ。
それだけにコンデンサーを疑うのは最後になっちゃいましたね。
でもテスターの結果と交換後の回復を思うとコンデンサーの不良としか思えないのですよ。

今後電気系は点火コイルへのリレーでバッテリー直給化とヘッドライトリレーかな?と思っています。
Commented by Kachi at 2017-12-05 22:46 x
はあ、こんな小さなコンデンサのせいで止まるんですねぇ。
しかし、それを発見される眼力が素晴らしい。
調子よくなると嬉しいですよね、ホントよかった(^^)

Kachi//
Commented by Gambaldo850 at 2017-12-06 05:53
>Kachiさん コンデンサーはなかなか壊れない部品のはずなのですが、点火系の故障ではお約束の確認場所ではあるんですね。
予備的に交換した直後だけに疑うのが遅れました。

これで安定期に入るといいのですが、もう少し調整したいですね。


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